レジンとは?初心者でもできるレジンアクセサリーの作り方と注意点

レジンは近年、アクセサリーやキーホルダー作りにとても人気のある素材です。その扱いやすさから初心者でも簡単に始めることができ、多くの人々が楽しんでいます。この記事では、レジンの基本的な情報を始め、安全な取り扱い方法やアクセサリー作りのポイントについて詳しく解説していきます。
アクセサリーが簡単に作れる!レジンとは
レジンは、液体の樹脂を固めて作る合成樹脂のことを指します。
透明感のある美しい仕上がりが特徴で、アクセサリーやインテリア小物など、さまざまな用途に使用されています。
固まるときにはUVライトや日光で硬化させるタイプが一般的ですが、温度や時間を正確に管理する必要があります。
初心者に使いやすいレジンは?その種類は?
レジンには主に二つのタイプが存在します。
UVレジン:UVライトで硬化するタイプで、作業時間が短く初心者にも扱いやすいです。
エポキシレジン:二液混合タイプで、硬化時間は長めですが、大きめの作品作りに適しています。
各種レジンは透明度や硬化時間、強度など、特性が異なるため、作りたいアイテムに適したタイプを選ぶことが大切です。
レジンを扱う時の注意点は?
レジンを扱う際は、以下の点に注意してください。
換気を良くする:レジンは揮発性があり、長時間吸入すると健康に影響を及ぼす可能性があります。
保護具を着用する:手袋、エプロン、マスクを着用し、皮膚や呼吸器への刺激を防ぎます。
正確な計量を心がける:特にエポキシレジンの場合、硬化剤との比率を正確に守ることが重要です。
レジンでアクセサリーを作るときのコツは?
UVレジンは、紫外線に当てることで簡単に固まる樹脂で、加工も簡単で初心者にも扱いやすいのが特徴です。
ぷっくりとしたつやつやの質感がかわいいのも人気の理由、
もともとは無色透明なので、専用着色剤や絵の具などで、仕上がりをイメージしながら好みの色を付けるのがコツ。
また、プラバン加工(プラスチック製の薄い板に絵を書いてトースターなどで焼く)のように縮むことがなく、仕上がりの色が変わらないのもつくりやすいポイントです。
厚みを出すために重ね塗りする時は透明のまま塗ればOK。アンティーク調の針金とパーツを使えば、オトナかわいさがグッとアップします。
どうやって作るの?
材料
・UVレジン
・アクセサリーパーツ(ピアス・ヘアピンベースなど)
▪️枠をつくるために使います
・銅針金・真鍮針金(ミニ)
型を製作するためのワイヤーは、銅と真鍮の2種類から選びます。 銅は柔らかくアレンジがしやすく、真鍮は固くて丈夫なのが特徴です。 型は最後に取り外しても付けたままでも、どちらでもOKです。 あえて残す場合は、ワイヤーの色で選んでみるのもよいでしょう。
▪️レジンに色をつけるために使います
・アクリルガッシュ12色セット
文具店にあるアクリル絵の具でも代用できます。
道具
▪️ワイヤーを加工するために使います
・プロホビーラジオペンチ溝なし120mm
・プロホビー丸ペンチ先幅120mm
・偏芯パワー強力ニッパー 160mm
▪️レジンで作ったアクセサリーに穴をあける時に使います
・ピンバイス 92ST
プラスチックや金属に小さな穴をあけられる道具です。先端にドリルを付けて使います。
・鉄工ドリル 1.2mm
▪️レジンアクセサリーのための基本セット
・UVライト
・細筆、ウエス、マスキングテープ、アクリル板端材
作り方
【1】ワイヤー(針金)を加工
真中針金を10~15cm程度の長さでニッパーを使用しカットします。
カットした針金を丸棒などに巻き付け、丸い部分を作ります。
丸い部分ができたら、余分な部分をニッパーでカットし、指で形を整えます。
同じ作業でいくつか針金の型を作りましょう。
【2】レジンに好みの色を付ける
アクリル板の端材にマスキングテープの粘着面が上になるようにして貼り付け、【1】で作った針金の型を置き固定します。
好きな色のアクリルガッシュとUVレジンを少量ずつ出し、好みの色合いになるまで混ぜます。
【3】レジンを型の中に塗る
好みの色になったUVレジンを、細筆を使用し針金の型の中に薄く、まんべんなく塗りつけていきます。
UVレジンが塗れたら、アクリル板ごとUVライトの中に入れ、1~2分ほど紫外線をあてて固めます。
【ポイント】
細筆は硬めの方がUVレジンを塗りやすいです。気泡ができてしまった場合は、潰しながら塗っていきましょう。
【4】レジンを重ねて厚みを出す
固まったら、再度レジンを重ねて塗り、紫外線に当てます。
これを何度か繰り返し厚みを出します。
UVレジンの重ね塗りは、容器から直接数滴垂らして細筆で広げるように塗ります。
表ができたら裏も同様の手順でレジンを塗り、固めます。
【5】加工&パーツの取り付け
UVレジンが好みの厚さになったら、ピンバイスに鉄工ドリル1.2mmを取り付け、レジンの針金を通す部分に穴をあけます。
マスキングテープの上で固定して作業するとやりやすいです。
あまり端に穴をあけると割れや欠けの原因になるので注意しましょう。
穴が開いたら、ラジオペンチや丸ペンチでアクセサリーパーツを取り付ける針金を加工し、パーツに取り付けます。
【6】ワイヤーレジンアクセサリーの完成です!
ワンポイントアドバイス
レジンを塗る際は全体にまんべんなく
レジンに厚みを出すときは、毎回全体にまんべんなく塗ることが重要です。
部分的に塗ってしまうとムラやへこみの原因になります。
マーブル模様を作りたい時は、UVレジンを透明なまま型に少し塗った後、色つきのレジンを少量点でたらし、つまようじなどで引っかくと、きれいにできます。
また、ラメやシェルフレークなどを入れたアレンジもできますので、試してみてください。
ピアス、リング、バングルを実際に作ってみた
実際にピアス、リング、バングルを作ってみます。挑戦してくれたのは、ゆりさん、ひとみさん、まりなさん。
作りたいアクセサリーパーツを選びます。ホームセンターや雑貨店で販売していますので、お気に入りを探しましょう。
曲線のピアス作りに挑戦! ゆりさん
下絵を書き、ワイヤーを曲げました。
いろいろな太さの丸棒を使うと曲げやすいです。
型ができたら、マスキングテープの接着面に置き、レジンを乗せていきます。
透明感を出したいからあえて色は付けずに、金箔を散りばめてちょっとゴージャスに。
硬化させながらレジンを何層にも重ねていきます
鉄工用ドリルで穴を空けて、
ピアスの金具を取り付けます
リングに挑戦! ひとみさん
レジンに着色をする場合は、別の容器でレジンとアクリル絵の具を混ぜてから、型に乗せていいます。
コロンとした理想の丸みになるように重ね塗りをしました。
立体感が出てきた!仕上げに白い絵の具を乗せて、マーブル模様に。
型を取り外すと、まるで宝石のよう。 やすりで削って、形を整えます。
リングの土台にハートのチャームを取り付けて完成。
雪だるま型のバングルに挑戦! まりなさん
雪が溶けそうな感じにするために、ベースは透明なレジンにして、上から白く着色したレジンを乗せてみます。
パールの飾りとオーロラのラメを散りばめて、雪の輝きを表現!
ワイヤーを筆代わりにして、目やボタンを描いていきます。
三角の鼻をつけたら、”ゆきだるまりな”のできあがり!
バングルの土台にゆきだるまのチャームを取り付けます。
もっと簡単に作れる方法は?
ワイヤーやペンチを使うのが苦手という方には、レジンアクセサリーやキーホルダーの型枠を使いましょう。
いろいろなところで販売していますので、型枠を買ってチャレンジしてみてください。慣れてきたところで、ワイヤーを使ったオリジナルの作品作りをやってみても。
よくある質問とトラブル
Q 枠からレジン液がはみ出たときは?
A 硬化後にやすりで削りましょう。ダイヤモンドやすりや金やすり等で荒削りをしてから、細かいやすりの番手を使うとキレイに仕上がります。
*やすりの番手(粗さの目安)
粗目:#40〜100
中目:#120〜240
細目:#280〜800
極細目:#1000〜
Q ぷっくりしないのは?
A 1回では厚みがでないので、何度も「重ね塗り→硬化」を繰り返しましょう。
形のばらつきが気になる場合は、やすりで削りながら調整しましょう。
Q 気泡ができたらどうするの?
A つまようじやピンセットで除くか、スポイトなどで吸い上げてみてください。
また、エンボスヒーターで温めるとピンポイントで気泡を取り除くことができます。
ただし、高温になりすぎるとレジンが燃えてしまうので注意してください。
Q レジンは自然の光でも固まるの?UVライトを使った時との硬化時間の違いは?
A 自然の光でも固まります。ただし自然の光では硬化するのに1日以上かかるため、アクセサリー作りなどではUVライトを使うことが一般的です。
UVライトでは1分~5分ほどで硬化しますが、種類によって硬化時間が異なるため取扱説明書をよく読んでから使用しましょう。
Q どんなデザインにしたら良いか分からない…
A 初めての方は、簡単に作れる円形やしずく型などのシンプルなデザインがおすすめです。
慣れてきたら、生きものや植物など好きなモチーフのデザインに挑戦してみましょう。
まとめ
レジンを使用したアクセサリー作りはいかがでしたか? 初心者にもおすすめのハンドメイドですし、市販の型を使用すれば、ワイヤーで型を作る手間も省け、さらにチャレンジしやすくなります。
また、SNSやハンドメイドサイトには様々な作品が出品されているため、デザインの参考にしてみましょう。
安全に注意を払いながら、オリジナリティあふれるアクセサリー作りを楽しんでみましょう。
監修:辻(株式会社エンチョー/DIYアドバイザー)
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