障子張り替えを自分で!適した日は?費用はいくらかかる?初心者が失敗しない手順とプラスチック紙など種類の選び方

障子の張り替えは、業者に頼まなくても自分で行うことができます。年末の大掃除や、部屋の模様替えのタイミングで障子を新しくすると、部屋全体がパッと明るくなり、気持ちもリフレッシュされます。
「難しそう」「失敗してシワになりそう」と不安に思う方も多いですが、実は道具選びとちょっとしたコツを押さえれば、初心者でもきれいに仕上げることが可能です。
この記事では、実際に初心者が張り替えに挑戦したレポートを交えながら、失敗しない手順や、破れにくい「プラスチック障子紙」などの選び方について解説します。
解説は、静岡県・愛知県で人気のホームセンター「ジャンボエンチョー」のDIYアドバイザーである辻さん。これまで自己流で苦戦してきた人も、これを見てからチャレンジすれば意外と簡単に張り替えられますよ!
障子張り替えに適した天気は「雨の日」
まず意外な事実ですが、障子の張り替えは「雨や曇りの日」が適しています。晴れた日の方が洗濯物のように乾きやすくて良いと思われがちですが、プロのおすすめは雨の日や曇りの日、あるいは梅雨の時期です。
湿気が多いと障子紙が適度に水分を吸って伸びます。その状態で張り、乾燥して紙が縮むことで、太鼓のようにピンと張った美しい仕上がりになるからです。逆に乾燥した晴天の日に行うと、後から湿気を吸ってたるんでしまうことがあるので注意しましょう。
障子紙の種類は?耐久性や透過性、価格から検討を
障子紙は大きく分けて4種類あります。

「普通紙」はいわゆる最も一般的な障子紙で、楮(こうぞ)やパルプが原料の和紙です。安価でコストパフォーマンスに優れているので、 1〜2年ごとに替えるならこちらがおすすめです。
破れにくさを求めるなら「強化紙」「プラスチック強化紙」を検討してみてください。インテリア性重視で選びたいなら「デザイン紙」「カラー紙」などの選択肢もあります。
障子の張り替え方法は3種類!あなたに合うのはどれ?
障子の張り替えには、主に3つの方法があります。それぞれの特徴を比較表にまとめました。自分の重視するポイントに合わせて選んでみてください。

・のり張り……昔ながらの方法です。桟(さん)にのりを塗って張ります。手間はかかりますが、最もきれいに仕上がり、コストも抑えられます。
・両面テープ張り……障子用の専用両面テープを使います。のりを乾かす時間が不要で、手や床が汚れにくいため、初心者におすすめです。
・アイロン張り……アイロンの熱で接着する特殊な障子紙を使います。はがす時も温めるだけなので簡単です。
最も伝統的で費用が抑えられるのは「のり」ですが、手軽さを求めるなら「両面テープ」や「アイロン張り」タイプが便利です。
人気急上昇!「プラスチック障子紙」とは?
最近、注目されることが多いのが「プラスチック障子紙」です。これは、和紙の両面(または片面)を薄いプラスチックフィルムでラミネートしたものです。
デメリット……通気性が低い、価格が紙よりも高い。
耐久性を重視するならプラスチック製、通気性や和室の風情を重視するなら従来の和紙製を選ぶのがおすすめです。
初心者でも簡単!障子張り替えを実際にやってみて分かったコツ
今回は、最も基本でありながら難易度が高そうに見える「のり張り」に挑戦してみました。実際に体験して分かったリアルな失敗や気付きを含めて手順を解説します。
張り替えに必要な道具
・障子紙(のり張り用)
・障子用のり(ガイド付きチューブタイプが便利)
・カッターナイフ(障子用カッターがあると便利)
・カッターガイド(定規でも代用可)
・はがし剤
・霧吹き
・雑巾、バケツ
①:古い障子紙をはがす
まずは古い障子紙をきれいに剥がし、桟(さん)を整えることが重要です。ここでの丁寧さが仕上がりを左右します。
障子を平らな場所に置く
障子を外し、裏面(桟がある方)を上にして平らな場所に置きます。作業台があると腰への負担が減りますが、床で行う場合はブルーシートなどを敷くと良いでしょう。
古い障子紙にはがし剤を塗る
古い障子紙をはがします。桟(さん)の上から「はがし剤」をたっぷりと塗ります。
ゆっくりと剥がす
のりが十分にふやけたら、端からゆっくりとはがしていきます。「こんなに塗って大丈夫?」と思うくらい塗りましたが、5分ほど待つと、驚くほどスルスルとはがれました。
このように紙やのりが残ったまま新しい紙を張ると、必ず失敗してしまいます。ここでの処理が仕上がりを左右するので注意が必要です。
紙やのりが残ってしまった場合でも、無理に爪でカリカリせず、もう一度はがし剤を塗って取り除きます。写真のように追加して、5分ほど待ちましょう。
すると、残った部分がスルスルと剥がれます。
紙やのりがきれいに剥がれました。
②:桟を徹底的に掃除する(最重要)
古い紙とのりを完全に取り除き、雑巾で水拭きします。その後、日陰でしっかりと乾燥させます。
古いのりが残っていると、新しい紙がうまくつかず、凸凹してしまいます。「乾かす時間」も大切なので、休憩を挟んでのんびりやるのがコツです。
③:新しい紙を張る
桟にのりを塗ります。
ガイドがついているチューブタイプののりを使ったので、均一に塗ることができました。
障子紙をロールのまま桟の上端に合わせて仮止めし、転がすように張っていきます。中心から外側へ、桟の上を指で優しくなぞって接着させます。
④:余分な紙をカットする
ここが一番の緊張ポイント。のりが完全に乾く前(半乾き)の状態が切りやすいと言われています。
定規(カッターガイド)をしっかりあてて、カッターを寝かせ気味に引くとスムーズに切れました。
カッターガイドには複数の溝があります。どの溝を使うかは、残したい障子の幅に合わせて選んでください。切り口をきれいに仕上げるコツは、障子用カッターは離さず、カッターガイドをずらしながら切ることです!
四隅などの細かい部分は慎重にカットします。
カットし終わったものがこちら。
➄:仕上げ
のりが乾いたら、全体に霧吹きを軽くかけます。これで紙が引き締まります。
⑥:完成
6時間~半日ほど乾燥させました。
初めてでも、これだけきれいに張ることができました!部屋が明るくなり、自分でやったという達成感もひとしおです。
これで安心!障子張り替え「よくある失敗」と「解決策」
作業中に起こりやすいトラブルとその解決策を、ジャンボエンチョー DIYアドバイザーの辻さんに教えてもらい、Q&A形式でまとめました。
Q. 張り終えたのに、紙がシワシワ・たるんでいます…
A. 焦らないでください!
張った直後は写真のように少しシワが残ることがあります。 仕上げに霧吹きで全体を均一に湿らせ、日陰でゆっくり乾かせば、紙が収縮してピンと張ります。乾かす際に直射日光やエアコンの風を直接当てないのがコツです。
Q. 古いのりが固まっていて、きれいに剥がせません!
A. 「パック」をして蒸らしましょう。 無理にこすると木の桟を傷つけます。お湯で濡らした雑巾やキッチンペーパーを桟の上に置き、パックのように数分蒸らすと、のりがふやけて剥がしやすくなります。
Q. カッターで切るときに、紙が破れてしまいました…
A. 刃を新しくし、「半乾き」を狙ってください。のりが乾ききっていない濡れた紙は破れやすいです。しかし、のりが完全に乾くと今度は紙が硬くなります。「半乾き」の状態がベストですが、難しい場合はよく切れる新しい刃を使い、こまめに刃を替えて切れ味を保つことが重要です。
障子張り替え費用の相場は?業者に依頼する場合はいくらかかる?
障子の張り替えは自分で行うほか、ホームセンターや専門業者に依頼する方法があります。
※価格は編集部調べ。条件により異なります
費用面では自分で行うのが一番節約できますが、作業する時間がない、障子の枚数が多い、仕上がりを完璧にしたい……などの場合は、業者に依頼するのもひとつの手。エンチョーリフォームでは、障子の張り替え・取り替えも相談に乗ってくれますよ!
張り替えた障子を長持ちさせたい!日常のお手入れのコツは?
せっかくきれいに張り替えた障子ですから、できるだけ長く美しい状態を保ちたいですよね。最後に、お手入れのコツをDIYアドバイザーの辻さんに教えてもらいました。
普段のお掃除は「ハタキ」で

障子の桟(さん)にはホコリが溜まりやすいです。掃除機で吸うと紙を傷める恐れがあるため、昔ながらのハタキを使って、上から下へ優しくホコリを落とすのがベストです。水拭きは紙がシミになるので、木部だけを固く絞った雑巾で拭きましょう。
もし穴が開いてしまったら?
「物をぶつけて穴が開いてしまった」という場合も、全面を張り替える必要はありません。

張り替えで余った障子紙を小さく切り、穴の上から貼る「切り張り」で補修できます。この時、紙を桜の花びらや紅葉の形、丸や四角などの幾何学模様に切って貼ると、傷隠しがおしゃれなアクセントに変わります。
まとめ
障子の張り替えは、準備8割・作業2割と言われるほど下準備が大切です。 まずはホームセンターで、自分のライフスタイル(耐久性重視か、風合い重視か)に合った障子紙を選ぶところから始めてみませんか?
次の週末は天気をチェックして、ぜひ障子の張り替えに挑戦してみてください。
監修:株式会社エンチョー/DIYアドバイザー辻