スワッグとは?初心者でも簡単にできる作り方のコツをプロが紹介!クリスマス・お正月のアイデアも

リビングや玄関に飾って楽しめる「スワッグ」。飾るだけで一気に部屋の雰囲気がおしゃれで華やかな印象になると、最近人気を集めています。
そのおしゃれさからインテリア上級者向け?と思われがちですが、ホームセンターでそろう材料を使って初めてでも簡単に手作りすることができるんです!
そこで、初心者でも失敗なく完成するスワッグの作り方を静岡県、愛知県に展開するホームセンター「ジャンボエンチョー」「ホームアシスト」のDIYアドバイザー・辻さん監修のもと紹介します。
スワッグとは?その意味を解説

スワッグ(swag)とは、ドイツ語で「壁飾り」「垂れ下がって揺れるさま」の意味で、壁やドアに飾るために束ねた花や植物の装飾品のこと。花や葉、木の実などを束ねた壁飾りは、ナチュラルな雰囲気で空間を彩ってくれます。花材をリボンや麻ひもでまとめて作るものなので、初心者でも簡単に作ることができます。
スワッグとドライフラワーの違いは?
※写真はイメージ
ドライフラワーは「生花から水分を抜いて乾燥させた花」という意味の花材で、スワッグはその花材を材料にして作られる「壁飾り」の総称です。
スワッグとリースの違いは?
※写真はイメージ
スワッグはリースに似ていますが、スワッグは横向きや縦長の形状が特徴で、先端が下に垂れる花材や植物によって、ナチュラルで温かみのあるインテリアとして、季節ごとの装飾にぴったりです。
リースというとクリスマスリースを思い浮かべる方が多いと思いますが、スワッグとの大きな違いは、リースは円形の輪っか状になっている点です。
スワッグとリースで使用する材料に大きな違いはありませんが、スワッグは束ねて作られるため、花や葉を支える茎や枝がないと作ることができません。
生花?ドライフラワー?スワッグに向いている花材

スワッグには、生花をはじめ、ドライフラワー、プリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーなどさまざまな花材を使うことができます。
生花を使って仕立てるフレッシュスワッグは時間をかけてドライフラワーに変化していくため、水分量が多い花だときれいなドライフラワーに仕上げることが難しくなります。生花からスワッグを作る場合は水分量が少ない花を選ぶことがポイントです。
生花で作ったスワッグは、時間が経ち水分が抜けてくると束ねた直後よりも花のボリュームが減ります。バランスが崩れたり結び目が緩んだりと、手直しが必要になることも。 スワッグ作り初心者は、手軽に長く楽しめるドライフラワーがおすすめです。
基本のスワッグの作り方
静岡県、愛知県に展開するホームセンター「ジャンボエンチョー」「ホームアシスト」で手に入る材料を使って作るスワッグを紹介します。
材料・使用するもの

・花ばさみ
・花材、リボン(麻ひもなどでも)、輪ゴム、ラッピング資材
*花材は、ドライフラワー、生花、シルクフラワー(造花)などお好みで
※最寄店舗に掲載商品がない場合は、取り寄せにて承ります。
【STEP1】完成した形をイメージし花材をカットする

準備した花材を、完成イメージを思い描きながら重ねていきます。

全体的なバランスを確認し、不要な枝の分岐や茎の長すぎる部分をカットして整えます。
後で調整できるため、最初から短くするのではなく長めに切っておくと安心です。また、花がよく見えるように、余分な葉なども切っておきましょう。
【STEP2】 花材を重ね余分な茎を切る

背の高い花材を後ろに、低い花材やメインに置きたいものを前に来るようにして束ねていきます。

束ねた状態で、持ち手になる部分を10cm程残して茎を切ります。持ち手になる部分に葉が残っているようであれば、切っておきましょう。
【STEP3】 輪ゴムで留めてリボンで結ぶ

束ねた花材を輪ゴムで留めます。輪ゴムは1本の茎に引っかけたあと、ぐるぐると束に巻き付けていきます。最後に輪の部分を茎に引っかけ固定すると簡単です。

輪ゴムで留めた部分が隠れるように、リボンを結びます。輪ゴム部分がきちんと隠れるように比較的幅の広いリボンにするとよいでしょう。できるだけきつめに結びましょう。
【STEP4】スワッグの完成
これでスワッグの完成です。

プレゼントにする場合には、ラッピング資材を使用するのもおすすめです。
ホームセンターのドライフラワーでスワッグ作りに挑戦!
ドライフラワーの品ぞろえが充実している「ホームアシスト清水駒越店」でスワッグ作りにチャレンジしてみました。
【1】スワッグに使いたいドライフラワーを選ぶ

まずは、スワッグに使いたいドライフラワーを選びます。選ぶドライフラワーによって、スワッグの雰囲気も大きく変わりそうですね。

ここでは、カスミソウやミニバラ、葉の形が可愛らしいユーカリなどのドライフラワーを選びました。
お花の雰囲気に合わせて、リボンなどの飾りも選んでいきます。
【2】イメージを固めて花束を作る

完成後のイメージを固めて、ドライフラワーを整えていきます。

メインにしたい花を中心にして、後ろ側に長さを出し、手前側になるにつれて徐々に短くなるようにすると立体感がでます。
ドライフラワーを整えたら、輪ゴムで固めに縛ります。
【3】リボンやラッピング資材で仕上げる

スワッグができたら、リボンやラッピング資材で仕上げていきます。
合わせるリボンやラッピング資材の色や素材でも、スワッグの雰囲気が変わるので、仕上げる作業も楽しい工程です。
【4】完成

スワッグの完成です!
こちらは花材もラッピング資材も秋っぽく茶色系でまとめられています。プロテアなどの大きいお花を入れてバランスをとっています。玄関に飾るだけで、秋の季節をグッと感じられるインテリアになりますね。
参考記事:アレンジは自由自在、スワッグづくりに挑戦
初心者におすすめのスワッグの花材
花材は飾る部屋の雰囲気に合うよう、好みの花をバランスを見ながら組み合わせていきましょう。初心者におすすめのスワッグによく使われる花材を紹介します。
ユーカリ

水分量が少ないユーカリはスワッグの花材として人気。どんな花とも相性がよいので組み合わせやすく、初心者におすすめです。ユーカリのみのスワッグも雰囲気があって素敵!清涼感のある香りも魅力の一つです。
ミモザ

かわいらしいふわふわの黄色い花が元気な印象を与えるミモザ。春の訪れを告げる花ともいわれています。乾燥しやすい花のため、スワッグ作り初心者にもおすすめです。
ラベンダー
青みがかった紫の花とリラックス効果のある香りが特徴のラベンダー。その色合いは空間に清涼感を与えます。小さな花穂は乾燥させても色鮮やかな紫色を長く保つことから、スワッグにおすすめです。
アジサイ

ドライフラワーにしやすくボリューム感もあるため、空間のアクセントとなります。アジサイはドライフラワーになるとアンティークな雰囲気をまとい、生花とは違った表情を見せるのが魅力。
ローズマリー

ハーブはドライにしやすいためスワッグに向いています。手に入りやすいローズマリーはそれだけでも、他の花材と合わせてもまとめやすいのでおすすめ。キッチンに飾るのもいいですね。
ハロウィンのスワッグアイデア

オレンジ・黒・紫などハロウィンをイメージさせる色やアイテムを組み合わせるのが楽しい秋のスワッグ。魔女にちなんでミニほうきをベースにして飾り付けるスワッグも人気です。
・パンパス
・ピンクッション
・コチナス
・ほおずき
・鷹の爪
・パンプキン
・ミニほうき など
クリスマスのスワッグアイデア

近年、クリスマスのインテリアとして、リースよりも簡単に手作りできるスワッグが人気を集めています。クリスマスらしい花材やリボンを用意して、クリスマスムードを演出しましょう。
・もみの木
・ヒバ
・ヒムロスギ
・サンキライ
・ミニローズ
・松ぼっくり
・コットンフラワー
・ドライフルーツ
・スパイス など
お正月のスワッグアイデア

和テイストのスワッグでお正月飾り。「迎春スワッグ」と呼ばれることもあり、室内はもちろん、しめ縄飾りのように玄関先に飾るのも素敵です。クリスマスのスワッグをアレンジして年末から年明けまで楽しむ人も。
・榊
・南天
・マツ
・ヒバ
・ヒムロスギ
・松ぼっくり
・稲
・しめ縄飾り
・水引 など
スワッグの飾り方「部屋別アイデア」と「長持ちのコツ」

作ったスワッグをどこに、どう飾る?賃貸でもOKの取り付け方法や部屋別の見せ方、長く楽しむためのメンテナンス法を紹介します。
スワッグの飾り方おすすめ5ポイント
1.高さは「目線より少し上」
壁の余白を活かせる、人の目線より少し上(床から約145〜160cm)の壁がおすすめ。毎日の生活の中で自然と目に入りやすい場所がいいですね。
2.直射日光を避けた「明るい壁」に
直射日光が当たると退色の原因になります。レースカーテン越しに光が当たる場所や日陰の明るい壁がベスト。スポットライトに近い場所も熱で退色しやすくなります。
3.「やさしく風が通る」場所
空気が流れている場所は乾燥をキープでき、よくもちます。ただし劣化の原因になるのでエアコンの風が直接あたる場所は避けましょう。
4.「火気・湿度」を避けた安全な場所に
キッチンのコンロ近くや、加湿器・浴室の近くなど湿度が高い場所は避けてください。火気の近くは危険で、湿度が高いと劣化が早くなります。
5.「立体的に見える」斜め下がりで
束ねた根元を上にして斜めに下がるように設置すると、立体感が出てより魅力的に飾ることができます。
壁への取り付け方法
賃貸物件など「壁を傷つけにくい」派
ピクチャーレール、コマンドタブ、マスキングテープ+強力両面、突っ張り棒+S字フックなどを使用するのがおすすめ。
「しっかり固定したい」派
石膏ボードピン、石膏ボードアンカー+フック、S字ねじなどで固定する方法があります。
落下対策のため、玄関や廊下など人がよく通る場所は二重かけ(フック+テグスで補助など)がおすすめです。
スワッグを飾る部屋別・場所別アイデア

玄関
来客の目に入るいわば“ファーストビュー”。幅のある壁なら縦長のスワッグ1本+小さめ2本の3本を三角構図に飾るのもおすすめ。玄関ドアの上端ギリギリなど、ドアの開閉でこすれて劣化する場所は避けて。
リビング
テレビやアートの対角にスワッグを配置すると空間が締まります。ソファ背面の壁は撮影スポットとしても映えます。
ダイニング・キッチン
キッチンの壁に小さなハーブのスワッグを並べるとおしゃれ。カウンターの端にミニスワッグを垂らし、目線の抜けを作るのもおすすめ。 ただし、火気・蒸気の当たる場所からしっかり離すことが大切です。
洗面・トイレ
換気扇近くで湿気がこもらない壁を選んで。ミニサイズがおすすめ。
スワッグ長持ちのコツとお手入れ法
ほこり取り
ふだんの掃除は柔らかいブラシでほこりを落とします。ドライヤーの冷風を最弱にして1〜2分当てる方法も。
虫対策
クローゼット用の防虫用シダーブロックなどを近くに置く方法があります。
メンテナンス
型崩れやバランスが崩れてきたら、垂れた枝などを麻ひもで追い巻きして形を戻し整えてください。
***
スワッグの手作りとインテリアへの取り入れ方を紹介しました。
花材などの材料さえ用意すれば、想像していたより簡単に作れると思った方も多いのではないでしょうか。 ぜひスワッグで素敵なインテリアを楽しんでください。
監修:辻(株式会社エンチョー/DIYアドバイザー)
エンチョーのDIYアドバイザーとは?
一般社団法人 日本DIY・ホームセンター協会認定の資格を持つDIYのアドバイザー。
各店舗に複数名在籍しており、住まいの補修や創造的な空間づくりに関するサポートや情報を提供してくれる。
材料選びや道具の使い方、メンテナンス方法など、どんな質問や悩みにも丁寧に対応してくれるDIYの強い味方。
エンチョーでは定期的にDIY教室を開催
棚づくり、ガーデニング、アクセサリーなど、いろいろなジャンルのDIYが楽しめます。詳しく、初心者でも丁寧に教えてくれるので、安心。自分の作品を持って帰るのも喜ばれています。興味のある方は一度参加してみては。
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