カオスすぎるのになぜか泣けちゃう謎空間◎伊東市【まぼろし博覧会】館長セーラちゃんのお見送りに涙腺崩壊…「なんだかよくわからない」魅力が満載!
こんにちは、くふうロコしずおか公式ライターのこしあんです。
伊東市の伊豆高原エリアにある、あやしげな珍スポット、ニューカルチャーの聖地といわれる「まぼろし博覧会」。通りがかるたびに気になりながらも、どんな施設かわからずに、入るのをためらっていた人もいるのでは? はい、私です!
少しでも気になっている人、ちょっとディープなサブカルが好きな人、昭和レトロなものに惹かれる人は、ぜひ行ってみてください!
新しい扉が開きます。
なんだかよくわからないけど元気が出て、心がファーーーッと解放されます。
心の中に閉じ込めていた、ボーイズ&ガールズが飛び出して、無邪気にはしゃぎます。
さぁ、禁断の「能天気」で「キモ可愛い」夢のパラダイスへいざ!
名物館長「セーラちゃん」に会えるかも?!
以前から気になりながらも一歩踏み出せずにいた私が、「絶対、行きたい! 今すぐ行きたい!!」と思ったのは、NHKの『ドキュメント72時間』で「まぼろし博覧会」を見たのがきっかけ。
独特すぎる館長の「セーラちゃん」にズキュンと心を撃ち抜かれました。見た目のインパクトが強烈なのは、来場者を全力でもてなし、楽しませようとする優しさがあふれているからなんですね!
この番組でセーラちゃんがお話しされていた
「世の中の99%は庶民。その人たちが歴史であり、日常生活で触れていたものを展示したい」
「かっこいいユートピアじゃなくて、泥臭いユートピアが大事」
そんな言葉がジワジワと心を温めてくれました。
駐車場を走り回って旗を振り、来館者のお出迎えやお見送りと大忙しのセーラちゃん。記念撮影にも快く応じてくれます。
一緒に写真が撮れたときは嬉しくて泣きそうでした……。奇跡的に顔にお面つけてるみたいに写ってますけど、加工です笑
「まぼろし博覧会」はコスプレでの入場もOKなので、本当にこんな感じでも行けちゃいます。実際に、スタッフなのか来館者なのかわからないキャラクターの方もいて、そういう“ユルさ”も素敵だなと思いました。
セーラちゃんは出版事業などを行っていた会社の社長さんで、伊豆高原エリアに「まぼろし博覧会」のほか、「怪しい少年少女博物館」や「ねこの博物館」をプロデュースしています。
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▶怪しい少年少女博物館
セーラちゃんは週末を中心に「まぼろし博覧会」にいるそうなので、運が良ければ会えますよ!
こんな名刺ももらえました。宝物です♪
東京ドーム並みの広大な敷地がカオスな空間に!
「まぼろし博覧会」は、もともと熱帯植物園だった建物を改装してつくられたので、敷地はめちゃくちゃ広大!
甲子園球場や東京ドームのグラウンドと同じくらいの広さなのだそう。
日本全国の閉館した博物館やテーマパークなどから引き取った展示品をはじめ、東京藝術大学の学園祭で作ったもの、一般の人から寄贈されたものなど、とにかくいろいろなものが“いい意味で”ゴチャ交ぜに展示されています。
広大な敷地の隅々までぎっちぎち!
しかも展示は日々増殖しているそうなので、“永遠に完成しない”ユートピアなのです。
大仏殿
まずは入口の門をくぐって、ガラス張りの「大仏殿」へ。
向かうまでの道がすでにもう楽しい♪
「岩下の新生姜ミュージアム」の展示も。イワシカちゃん、かわいい~。
巨大すぎる聖徳太子……ジャングルみたいな空間がまたシュール。
逆光で何だかよくわからなくなってしまった仁王像が神々しい。この仁王像は、ここでMVの撮影をしたヴィジュアル系バンド「R指定」さんの寄贈なのだそう。
牛頭馬頭御輿、かっこよーーー。東京藝術大学の学生さんの作品とのこと。
メルヘンランド
お次は「メルヘンランド」。
ファンシーなものが大好きだった永遠の昭和ガールにはたまらない空間♪
パッと見はキュートなのに、よく見るとちょっとコワイものが交ざっているのが素晴らしい…笑
日本のメルヘン「おばあちゃんの部屋」もあります。懐かしくてじんわり。
ジャポニズムな「まぼろし島」は、退廃的な美しさと儚さ、そして一粒のエネルギーを感じるような不思議な空間。
ちょっとアダルティ…笑
ほろ酔い横町
懐かしいおもちゃ、ズラリと並ぶペンギン、アングラなアート空間などが広がります。
コワイけど美しい、どう受け止めていいのかわからない……でもそれがいい、そんな感じ。
何コレ何コレ笑笑笑の連続で、情緒がおかしくなりそうなのに楽しくてしょうがない。どんどん心が解放されていきます。
一つひとつのクセが強いのに、空間としてなぜかまとまりがあるのが本当に不思議。秩序がないようで、ある。
「まぼろし博覧会」の展示物には、さまざまな人の「これが好き!」という想いがたくさん詰まっていて、さらに来館客それぞれがその想いを受け止めて、脳内でいろいろな思い出を補完し、自分事のように感じているのではないでしょうか。
展示物を通して元の持ち主とテレパシーでつながっているような、そんな不思議な感覚になるんです。
昭和の時代を通り抜け
文字通り、昭和な空間。誰もがまだまだ夢の途中だった、あの“不適切な”時代……笑
ここは楽しすぎるーーー!一瞬でタイムスリップ!
レコード!ファミコン!三角ペナント!アイドルのポスター!ブロマイド!緑のカラーボックス!細長くてデカい缶のゴミ箱!野球ゲーム!ラジカセ!ワープロ!
いちいちはしゃいでしまう。
昭和40年代の学生の部屋の再現度の高さよ……。
人形がリアルすぎてビビるけど、懐かしくて涙があふれてくる……何コレ……。
昭和の街並み、たまらん。ものすごいエネルギー。
「懐かしい」という感情は何物にも代えがたく、ものすごい癒やしとパワーを持っていると実感します。ここでしか得られない栄養です。
一日じゃ足りない!夢のような空間
とにかくものすごい数の展示と情報量なので、脳も体もパンクしそうですが、多幸感・充足感がハンパないです!
とても一言では言い表せない展示内容。帰りたくない。
自分の「好き」をもっと大切にしよう!と思わせてくれる。
何を感じてもいい、好きなように見学して、無邪気な心で自由になれる空間。
なんだかよくわからないけど、とにかく楽しくておもしろくて、心が浄化されて満たされて、明日を生きるパワーが湧いてくるんです。
この【なんだかよくわからないけど】が「まぼろし博覧会」の一番の魅力なのかなとも思いました。好きなものに理屈なんていらないんです。
昭和のトンデモカルチャーやファンシー雑貨、シュールでレトロなもの、オカルトものなどが大好きな私にとって、本当に夢のようなパラダイスでした!
好きすぎて鼻血が出そうです…笑
ちょっと刺激の強いものもありますが、そういったものを区別しない器の大きさも魅力のひとつなのでは?
これからも、何度も何度も足を運びたいと思います。
そして帰るときも、セーラちゃんが全力でお見送り。また泣けてきちゃう。
「まぼろし博覧会」へのアクセス&駐車場、入場料割引はある?
【アクセス】
車の場合は、東名高速道路沼津ICから伊豆縦貫道・国道136号・県道12号などを経由して約1時間。梅ノ木平交差点を右折して国道135号に入るとすぐ左手に見えてきます。
駐車場は100台あり、駐車料金は無料です。
電車・バスの場合は、JR伊東駅から東海バス5番乗り場「ぐらんぱる経由シャボテン公園」行きで約25分、梅の木平下車すぐ。1時間に1本程度しかないのでご注意を。
【入場料】
大人1,400円、小中学生600円
公式サイトに割引券があり、窓口でスマホの画面を提示するか印刷した紙を見せると100円引きになりますよ!
住所:静岡県伊東市富戸梅木平1310-1
電話番号:0557-51-1127
営業時間:夏期間(3/20~9/23)9:30~17:30、冬期間(9/24~3/19)9:30~17:00)※入場は閉館の30分前まで
定休日:無休
駐車場:100台(無料)
公式サイト
※この記事は2025年6月時点での情報を基に作成しています。
