発症率全国1位はまさかの静岡県!?花粉症に効果的な食事は?静岡県民だからこそできる対策とおすすめ食材を一挙公開

こんにちは、くふうロコしずおか編集部です。
春の芽吹きにワクワクすると同時に、花粉症の人にとってはツラいシーズンの到来。静岡県内のスギ花粉は3月上旬をピークに4月中旬頃まで、ヒノキは4月上旬をピークに5月上旬頃まで飛散すると予測されています(お天気ナビゲータ 花粉ナビ)。花粉症発症率全国1位の静岡、だけど花粉症にはお茶が効く?!驚きの効能とおすすめの飲み方を日本茶インストラクターさんにお聞きしました。そのほか花粉症対策に効果的な食材をご紹介します。
花粉症の季節が到来!静岡県民にとって深刻な問題とは?
花粉症の発症率が全国1位の静岡県
静岡県民にとって知りたくなかった事実!
第一三共ヘルスケアの【「花粉症」が及ぼす影響に関する47都道府県全国調査】によると、花粉症を発症した経験がある人がもっとも多いのは静岡県で、その割合はなんと74.0%。4人に3人が花粉症という結果に。全国平均が55.1%なので、大きく上回っていることがわかります。
静岡県で花粉が多い理由として、スギやヒノキの森林面積が多く、市街地には花粉を吸収せずに舞ってしまうコンクリートの面積も多いという、両方の条件がそろっていることがあげられるそう。また、気温が高くて雨が少なく、風が強いという気候条件も、花粉の飛散量が多くなる原因といわれています。
花粉症でパフォーマンスが大幅ダウン!?対策しないと仕事や勉強に支障が
同じく第一三共ヘルスケアの調査によると、「花粉症によって仕事や勉強に支障がある」と回答した人は約8割。
花粉症の症状で多いのは、鼻水・鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、のどの痛みなど、「もう、なんとかしてーーー!」と叫びたくなるようなツラいものばかり。
くしゃみの連続でぐったり、鼻のかみすぎでお肌はカサカサ。頭がボーっとしたり、頭痛がしたり、体のダルさを感じたり、胃腸への影響でお腹がゆるくなったり、便秘になってしまったりという人も。
花粉症によるパフォーマンスの低下を引き起こす要因として、最も多い回答は「集中力が低下する」の約7割。
たびたび起こる症状で集中力が低下し、常にイライラしてストレスMAX!鼻づまりで呼吸がしにくくて睡眠不足になり、昼間に眠くなってしまうことも。休日は家にこもることが多くなり、おでかけもあまり楽しめませんよね。
花粉症対策には普段の食事の見直しが大事
花粉症とは、体内に入った花粉(異物)に対して免疫機能が過剰に反応し、さまざまなアレルギー症状が引き起こされることです。
マスクやメガネなどの花粉対策アイテムや薬による対症療法のほか、食生活を見直して体内の免疫バランスを整えることで、症状の改善が期待できる場合もあります。
抗炎症作用のある食品
花粉が体に付着することで炎症を起こし、鼻、のど、目、皮膚などに症状があらわれます。炎症反応を抑えるために、抗炎症作用や抗酸化作用のある食品が有効です。
・サバ、イワシ、サンマなどの青魚(オメガ3脂肪酸)
・ブロッコリー、ほうれん草、にんじんなどの緑黄色野菜(ビタミンA・C・E、カロテン)
・ミカンやレモンなどの柑橘類、キウイ(ビタミンC)
腸内環境を整える食品
免疫の過剰反応を抑えるには腸内環境の改善が大事。乳酸菌やビフィズス菌などが豊富に含まれている発酵食品を積極的にとりましょう。また、オリゴ糖は善玉菌のエサになって増殖させる働きがあり、食物繊維は善玉菌のエサになるうえに悪玉菌や有害物質を減らす効果もあります。
〈発酵食品〉
ヨーグルト、納豆、味噌、キムチ、ぬか漬け、チーズ、甘酒など
〈オリゴ糖〉
きなこ、ごぼう、はちみつ、たまねぎ、大豆、にんにく、バナナなど
〈食物繊維〉
切り干し大根、ごぼう、じゃがいも、さつまいも、ブロッコリー、きのこ類、海藻類、ミカン、バナナなど
免疫力を高める食品
免疫力アップが期待できる栄養素として、タンパク質、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、ミネラル類などがあります。とくにビタミンDと亜鉛は免疫機能の維持に欠かせませんが、現代の食生活で不足しがちなので、意識してとるようにしましょう。
〈ビタミンD〉
サケ、サンマ、ブリ、しらす干し、乾燥しいたけ、卵など
〈亜鉛〉
牡蠣、豚レバー、しらす干し、チーズ、ゴマ、アーモンド、ココアなど
静岡県ならではの花粉症対策!静岡茶の驚くべき効果
日本茶インストラクターに聞く、静岡茶の成分と花粉症への作用
花粉症対策に静岡茶が優れている理由について、日本茶インストラクター協会の中田さんにお話をうかがいました。
日本茶インストラクター協会 中田さん
お茶には、カテキン、カフェイン、テアニン、r-アミノ酸(ギャバ)、ビタミンC、ビタミンE、サポニン、ミネラルなど体にいい成分がたくさん入っています。
カテキンには抗酸化作用、抗炎症作用、殺菌作用などがあります。とくにカテキンの一種である「メチル化カテキン」には、アレルギーを抑える効果があるといわれています。お茶のなかでもメチル化カテキンが多く含まれるのが、ここ数年、花粉症に効くと話題の「紅富貴(べにふうき)」。
べにふうきは、もともと紅茶用に育成されたお茶の品種で、渋みや苦みが強いお茶です。紅茶に加工するとメチル化カテキンの成分が減少してしまうため、静岡ではメチル化カテキンを多く含む「普通の緑茶や釜炒り茶」の生産も盛んです。また、べにふうきの緑茶を細かくした粉末タイプは、溶かして飲むだけでなく、料理やお菓子にも使えるので便利です。
お茶を淹れるときは高温の湯で
沸騰した高温のお湯で淹れることでカテキンの抽出効率が良くなり効果が高まるそう。大量に摂取するのではなく、1日に数杯を30分~1時間おきに少しずつ摂取するほうが効果的。中田さんは、粉末のべにふうきをお湯で溶いたものを持ち歩いて、30分~1時間おきに飲んでいるそう。風味がさわやかな「釜炒り」のべにふうきもおすすめとのこと。
カテキンには抗菌・抗ウイルス作用もあり、花粉症だけでなくインフルエンザなどの予防にも効果的。
また、緑茶の旨味成分であるテアニンには、免疫力を高める効果やリラックス効果があるといわれています。
カテキンとテアニンの相乗効果が期待できる緑茶は、冬から春にかけて最適な、健康パワー満点の最強ドリンクといえますね!もちろん夏は「水出し茶」で!
花粉の飛散量が多く発症率が全国1位という過酷な条件の静岡ですが、県内のいたるところで茶畑が広がるお茶の名産地です。食事を見直し、静岡のお茶をたくさん飲んで、花粉症に負けない生活を!
