静岡の"役立つ"情報、毎日発信!

こんにちは、くふうロコしずおか編集部です。

突然ですが、みなさん「鹿肉」って食べたことありますか?

「なんかクセがありそう……?」「固そう……」

そんなイメージがある人もいるかもしれません。正直、筆者も最初はそっちのタイプでした。

でも今回、そんな先入観を見事にぶち壊してくれる出来事が起きまして。

静岡市の山間地域・オクシズ発のジビエブランド「オクシズワイルド」の鹿肉ソーセージ&ハンバーグを実食してみたんですが……これが、想像の100倍おいしくて。

静岡県民が大好きな“あのハンバーグ”をも凌ぐ実力派だったので、ご紹介したいと思います!

「オクシズ」とは?「オクシズワイルド」って何者?

静岡市内に驚くほどの"秘境"があった

オクシズの風景.jpg オクシズに広がる茶畑

静岡市といえば、駿河湾の海の幸、富士山の絶景……そのイメージが強いかもしれません。でも実は、市内の西北部には「オクシズ(奥静岡)」と呼ばれる、豊かな自然が広がる山間地域があります。

わさび田.jpg

南アルプスユネスコエコパークにも含まれるほど、清らかな水と緑に恵まれたエリア。わさびや清流が有名で、静岡県民でも「実はあまり行ったことない……」という人も多いんじゃないでしょうか。

そんなオクシズ、実は今、ひとつの深刻な問題を抱えています。それが「シカによる獣害」です。

増えすぎた野生のシカが農作物や木の樹皮を食い荒らし、森の生態系まで壊しかねない状況に。しかも猟師さんの高齢化・後継者不足という問題も重なって、なかなか解決の糸口が見つからないでいました。

薬局がジビエを売る!? 「三方よし」の新ブランド誕生

そんな課題に真正面から向き合ったのが、静岡市内で薬局を運営する鵜澤卓也さん。「オクシズワイルド」というブランドを立ち上げました。

オクシズワイルドロゴ.png

鵜澤さん.jpg オクシズワイルドの発起人 鵜澤さん

「地域の健康を守る薬局が、食からも健康に貢献できないか?」という想いから生まれたこのプロジェクト。オクシズで獣害対策として捕獲されたシカの命をおいしく、余すことなくいただく。そんなコンセプトのもと、地元の食肉卸業者とタッグを組んで商品開発を進めてきました。

  • 消費者のために:高たんぱく・低脂質の健康食材をより身近に
  • 猟師と地域のために:捕獲した鹿を資源として価値に変え、収入源に
  • 自然環境のために:増えすぎた鹿を適切に管理し、生態系を守る

この"三方よし"の循環を、静岡から実現しようとしているんです。

鹿肉のプロ「ワイルドハント」とのコラボ

このプロジェクトのキーマンが、オクシズエリアで猟師として活動する「Wild Hunt(ワイルドハント)」の石本さんです。

石本さん.jpeg ワイルドハント 石本さん

石本さんは、「いただいた命は、余すことなく、美味しくいただく」という信念のもと、質の高いシカ肉を提供し続けています。その鹿肉は、静岡県内の人気レストランにも卸されるほど。静岡県内の大学で科学的に分析されたところ、石本さんの鹿肉はうまみが強く、品質が安定しているという研究結果まで出ているそう。

そんな石本さんが猟師として携わり、食肉卸業者が加工。鵜澤さんが販売する。この連携から生まれたのが、「オクシズワイルド」の商品たちです。

いざ実食!鹿肉ソーセージ2種&ハンバーグを食べてみた

今回いただいたのは、2種類のソーセージとハンバーグの3品です。

IMG_4387.jpg オクシズワイルドの鹿肉ソーセージ(ピンクペッパー・オリジナル)

IMG_4301.jpg オクシズワイルドの鹿肉ハンバーグ

①旨みが「ガツン」とくる! 鹿肉ソーセージ(オリジナル)

IMG_4388.jpg

まずは、ベーシックなオリジナルから。

一晩冷蔵庫に入れて解凍したソーセージをホットプレートで焼きました。いい香りが部屋中に広がります。

ソーセージ.JPG

ひと口かじると……「え、めちゃくちゃ旨い。」

第一声がこれ。鹿肉ってこんなに美味しいの?ってビックリします。笑

鵜澤さんいわく、「豚の油を入れるのはできるだけ抑えてほしい」というオーダーのもと、4〜5回の試作を重ねたとのこと。最初は「もう少し脂を入れないとパサつく」「でも入れすぎると鹿肉感が薄れる」というせめぎ合いがあったそうで、そのギリギリのバランスが今のレシピなんだとか。

噛むほどに出てくる鹿肉の濃い旨み。後味がとてもすっきりしていて、くどさが全然ない。これは確かに、豚肉や牛肉にはない食べごたえです。

② 華やかな香りでおしゃれな味!鹿肉ソーセージ(ピンクペッパー)

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続いて、ピンクペッパー入り。

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今度は湯煎した後にフライパンで焼いてみました。若干赤みがかった色がオリジナルとはまた違う印象。

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鹿肉の力強い旨みに、ピンクペッパーの華やかさが重なることで、まるでちょっといいレストランで食べているような気分になります。

スパイスと鹿肉の相性は抜群で、鵜澤さんも「鹿は味が濃いのでスパイスとよく合う」とおっしゃっていましたが、これは本当にそうだなと納得。「ちょっとオシャレに食べたいとき」はこっち、という感じですね。

③ 子どもも大好きな味!鹿肉ハンバーグ

IMG_4301.jpg

最後は、ハンバーグ。

フライパンで焼くと、ふっくらと膨らんで食欲をそそる見た目に。

IMG_4635.jpg

こちらはブラックペッパーで味付けされていて、ソーセージとはまた違うアプローチ。

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あっさりたんぱくな味を想像していたので「もしかすると物足りないかも?」と思いながら食べたんですが……そんなことなかったです。鹿肉の旨みをギューッとこの塊にぜんぶ閉じこめた感じでめちゃくちゃ好き!

子どもも食べられる仕上がりになっているそうで、確かにこれなら家族みんなで楽しめそう。「子どもは好きじゃないかな?と想像していたのに、リピーターになってしまった」という声も届いているそうですよ。

食べ方アレンジも楽しい!ソーセージはコッペパンに挟むのがおすすめ

食べ方のコツについて聞いてみると、面白いアドバイスをもらいました。

鹿肉はもともと味が濃く、“コク”があるので、マスタードやビネガー(お酢)など、酸味のある調味料と合わせると美味しいとのこと。コチュジャンなどのパンチのある調味料とも相性抜群だそうです。

おすすめの食べ方は、コッペパンにレタスと一緒にソーセージを挟んで、コチュジャンをかけるスタイル。これは試したい!

ちなみに今後は、バーベキューセットの発売も検討中とのこと。BBQの場でオクシズワイルドが食べられる日も、そう遠くないかもしれませんね。

「ジビエをカルチャーにしたい」。オクシズワイルドの10年後のビジョン

ソーセージ加工.jpeg

取材の中で、鵜澤さんがこんなことを話してくれました。

「フランスでは、ジビエを食べることが一つのカルチャーになっていますよね。日本でも、"食べるための鹿"として、ジビエを食べる文化を静岡から育てていきたいんです」。

ジビエといえばフランス—そのイメージを覆し、静岡の食文化の一部にしていきたいという大きなビジョン。クラウドファンディングも大成功し、ふるさと納税への展開も検討中とのことで、オクシズワイルドはこれからますます注目を集めそうです。

ジビエの食わず嫌いは今すぐ卒業しよう!

食べる前は半信半疑だった鹿肉も、食べた後は「なんでもっと早く食べなかったんだろう」の一言。

鹿肉の食べ慣れない人でも、ソーセージやハンバーグという形なら、日常の食卓にすんなりと取り入れられます。

自分たちのまちの山で育ち、ていねいに扱われた命がここまで美味しく変身するなんて。食べながら、なんだか静岡の懐の深さを感じてしまいました。

ふるさと納税への展開や、バーベキューセットの販売など、今後の展開もどんどん目が離せないオクシズワイルド。気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

オクシズワイルド販売店

IMG_4307.jpg

■あい・ハート薬局 中原店
所在地:静岡市駿河区中原931-1
営業時間:9:00〜17:00(土曜のみ10:00〜15:00)
電話番号:054-654-5585
公式Instagram
駐車場あり

※この記事は2026年7月時点での情報を基に作成しています。
※施設・店舗情報は公式サイトおよびGoogleマップの情報を基に作成しています。

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