知られざる仙台【ずんだ餅】の世界!なぜ名物?簡単な作り方や編集部イチオシお土産3選&イートインできるカフェもぜ〜んぶ体験!

こんにちは、「くふうロコ仙台」編集部です。
「ずんだ餅」といえば、仙台で古くから親しまれている伝統の和菓子。
ですが、どうして「ずんだ餅」が仙台名物になったのかは、知らない仙台市民も多いのではないでしょうか?
よくよく考えてみれば、枝豆をつぶしたものをなぜ「ずんだ」と呼ぶのかも不明です。
今回は「ずんだ餅」の謎に迫るとともに、新たな仙台名物として進化した「ずんだスイーツ」の魅力を紹介していきます!
「ずんだ餅」が仙台名物なのはなぜ?
現在のような、甘いずんだ餡をかけたお餅が食べられるようになったのは、砂糖が市中に出回るようになった幕末ごろと言われています。
それ以前は、甘くないずんだ餡を、ナスなどの野菜に和える「ずんだあえ」として食べられていたそうです。
宮城県では、正月やお盆などの年中行事にお餅が振る舞われることが多く、夏にしか食べられない枝豆を使ったずんだ餅が「上等なお餅」と位置づけられていました。
親戚が集まるお盆や、遠方からの来客をもてなすご馳走として、ずんだ餅が振る舞われることが多かったため、仙台名物として定着したのかもしれません。
なぜ、つぶした枝豆のことを「ずんだ」と呼ぶの?
「ずんだ餅」の名前の由来については、諸説あります。
中でも、農夫の甚太(じんた)さんが考案したという説や、伊達政宗公が戦の陣中で、陣太刀(じんだち)の柄で枝豆をすりつぶして餅にかけたのが起源、という説が有名です。
はっきりしたことはわかりませんが、「じんた」や「じんだち」が訛って「ずんだ」の語源になったのかもしれませんね。
政宗公は「命期集(めいごしゅう)」や「政宗記」などの歴史史料に、料理の心得や実際に厨房で作った献立が収録されるほど料理への造詣が深く、陣中での食事にずんだ餅を作って食べたという説も説得力があります。
ほかには、豆を打つ音を表す「豆(ず)ん打(だ)」から来ているという説や、枝豆をすりつぶした状態がぬかみその別名である「糂粏(じんだ)」に似ていることから「ずんだ」と呼ばれるようになった、という説もあるのだとか。
戦場で作れたなら家でもできる!?ずんだ餅の作り方
昔は、家族全員で枝豆をさやから取り出して、ずんだ餡を作っていたそうです。
そこで、宮城県の伝統的な郷土料理「ずんだ餅」を、家庭で簡単に作るレシピをご紹介します。
1. 枝豆の準備
まず、えだまめをたっぷりの塩水で軟らかめに茹でます(中火で15分ほど)。
ゆで上がったら、さやから豆を取り出して、薄皮を丁寧に取り除きます。
2. ずんだ餡を作る
枝豆をすり鉢に入れ、最初は豆を砕くようにつぶしていきます。
ある程度つぶれたら、滑らかになるまでしっかりすりつぶしましょう。
滑らかになったら、砂糖を少しずつ数回に分けて加え、よくすり混ぜます。
砂糖が溶けてきて、鮮やかな緑色が現れたら完成の合図です。
最後に、塩をひとつまみ加えて、味を調えます。
3. お餅に絡めて完成!
切り餅は、食べやすい大きさに切り、耐熱皿に並べて水をかぶる程度に注ぎ、レンジで柔らかくします。
水気を切った餅に、完成したずんだ餡をたっぷり絡めたら、出来立てのずんだ餅の完成です♪
仙台の美味しい「ずんだ餅」お土産ならこれ!
菓匠三全の「ずんだ餅」
菓匠三全の「仙台名物 ずんだ餅」は、手軽に持ち運べるように、ずんだ餡をお餅で包んで一口サイズに仕立てています。
外側のお餅は柔らかく、中にはずんだ餡がぎっしり詰まっています。
餡は、枝豆の粒感がしっかりあって、香りも濃厚!
常温で持ち運ぶことができるので、お茶会などの手土産におすすめです。
仙台名物 ずんだ餅
内容量:4個入 / 8個入 / 15個入
価格:4個入(税込594円) / 8個入(税込1,080円) / 15個入(税込1,944円)
賞味期限: 15日間
購入できる場所:仙台駅の「おみやげ処せんだい1号店・3号店・7号店」、仙台市内の菓匠三全各店、ずんだ茶寮 仙台国際空港店、東北自動車道の長者原SA・菅生PA、三陸自動車道の春日PAなど
喜久福の「ずんだ生クリーム大福」
「喜久福」は、お茶の井ヶ田「喜久水庵」が販売する、人気の生クリーム大福です。
上品な甘さと和と洋が織りなす絶妙なハーモニーで、人気漫画に登場したことから全国的に知名度が上昇しました。
定番のフレーバーは、ずんだ、抹茶、ほうじ茶、こしあん生クリームの4種類。
今回はずんだ(1個・税込135円)に加えて、こしあん生クリーム(1個・税込135円)と、秋限定のモンブラン大福(1個・税込180円)を購入しました。
お餅には、宮城県産のもち米「みやこがね」が使われており、とても柔らかいです。
一口食べると、中のずんだ餡とクリームが一緒に口の中でとろけます!
ずんだは枝豆の粒が細かく、クリームと調和してとてもなめらかな食感です。
モンブラン大福は、栗の餡とクリームの相性がよく、ほとんど洋菓子のような趣き。
ずんだと比べると、餡はよりきめが細かくて、口の中で溶けやすいです。
クリームのまろやかさの中に、栗の風味が広がります!
こしあん生クリームは、あんの甘みが濃厚で、やはりこちらも生クリームとの相性が抜群。
今回は3つともコーヒーでいただきましたが、お茶とコーヒーのどちらにも合いそうです。
お値段もひとつ税込130円からとお手頃なので、手土産にも普段のおやつにもぴったり♪
ずんだ生クリーム大福
内容量:4個入 / 8個入 / 12個入 / 16個入
価格: 4個入(税込570円) / 8個入(税込1,150円) / 12個入(税込1,700円) / 16個入(税込2,300円)
賞味期限: 冷凍で30日間
購入できる場所:仙台駅内のJR仙台駅店(2F)・喜久水庵ずんだ茶屋(3F)・喜久水庵けやきの森(3F)・喜久水庵ずんだスタンド(1F)・喜久福本舗(2F)、仙台市内のお茶の井ヶ田・喜久水庵各店、仙台空港店、長者原S.A.店(上り線)、菅生P.A.店(上り線)、仙台市内のスーパー(イオン・ヨークベニマル・生協など)の一部店舗
※内容量・価格は1種詰め合わせのもの
イートインで「ずんだ餅」を楽しめる"名店"
村上屋餅店
photo by 仙台なすママ
仙台市青葉区北目町にある「村上屋餅店」。
明治創業の老舗であり、「づんだ餅」発祥のお店としても有名です。
口コミサイトの食べログで、東日本エリアの「2020年スイーツ百名店」と「2023年甘味処百名店」に選出されたこともある人気店です。
JR仙台駅から徒歩15分ほどの場所にあり、アクセスが良いので観光やお土産にもおすすめですよ!
お店の前には「お召し上がり(イートイン)」と「お持ち帰り」の並び場所を示す看板が立ててあります。
photo by 仙台なすママ
店内は、飲食スペースとして4つのテーブルがあり、座席は12席ほど用意されています。
イートインのお召し上がりメニューの中では、づんだ・ごま・くるみの3つの味が楽しめる「三色餅」が人気No.1!
photo by 仙台なすママ
お餅は、注文してから、つきたてのお餅を詰めるので、柔らかいです。
もち米には、県内産の「みやこがね」を使用しているそうです。
photo by 仙台なすママ
甘さ控えめで上品なづんだ餡は、づんだの素材の味が活かされていて最高!
クリーミーなづんだ餡は、滑らかにつぶされていながらも、づんだの豆も少し残っていて濃厚です。
地元民にとっても、今までで一番美味しいづんだ餅でした。
▼くふうロコ仙台公式ライター・仙台なすママさんの「村上屋餅店」実食レビューはこちら!
ラス1をギリ買えた!完売&行列必至【仙台"づんだ餅"発祥の店】「人生で1番美味しい」「何個でもいける」お持ち帰り5選
住所:宮城県仙台市青葉区北目町2-38 アクセス:地下鉄南北線「五橋駅」から徒歩9分、またはJR仙台駅から徒歩15分
電話番号:022-222-6687
営業時間:9時00分~18時00分(ラストオーダー17時45分)
定休日:月・火 ※水曜日まで休みの週もあり
村上屋餅店公式X
口コミで超ヒットからの定番に!「ずんだシェイク」
菓匠三全の「ずんだ茶寮 ずんだシェイク」は駅でも空港でも!
テレビ番組でマツコ・デラックスさんが「4杯飲んだ!」と紹介して以来、仙台スイーツの定番となった、ずんだ茶寮の「ずんだシェイク」。
ずんだのつぶつぶ感と、バニラ風味のシェイクが見事に融合!
新しい食感が話題になり、お店の前に行列ができるほどの大ヒット商品になりました。
「ずんだシェイク(レギュラー)」は、ずんだ茶寮特製のずんだとバニラ味のシェイクがブレンドされています。
枝豆由来の風味豊かなずんだがアクセントになっており、独特のつぶつぶ食感が楽しめます♪
こちらは、ずんだシェイクの豪華版「エクセラ」。
さっぱりとした枝豆の風味と優しい甘さに、ホイップクリームとずんだソースがプラスされ、リッチな味わいを楽しめます。
通常のずんだシェイクよりもボリューム感があり、贅沢な気分を味わいたい方にぴったり!
ずんだ茶寮 ずんだシェイク
価格:レギュラー 税込380円 / エクセラ 税込560円
購入できる場所:仙台駅ずんだ小径店、仙台駅 ずんだシェイクエクスプレス店、エスパル仙台店、仙台国際空港店
喜久水庵にも「ずんだシェイク」が!
こちらは喜久水庵が販売している、喜久福シェイクシリーズの「ずんだシェイク(税込560円)」です。
シェイクの中に枝豆のつぶつぶが入っていて、一口飲むとずんだの香りが口の中に広がります。
飲む前は、バニラシェイクにずんだの風味が少し足されているのかと思っていたのですが、かなりしっかりと「ずんだ餡の味」がします。
中には、大きめの枝豆の粒や皮も入っていて、満足感もたっぷりです。
出典:喜久水庵公式HP
今回は店内でいただきましたが、テイクアウトした場合は、専用の容器に入れてもらえます。
喜久水庵の甘味メニューには、あの喜久福をシェイク化した「のむ喜久福(イートイン 税込509円・テイクアウト 税込500円)」もあるので、こちらもぜひお試しくださいね。
喜久水庵「ずんだシェイク」
価格:イートイン(税込560円)、テイクアウト(税込550円)
購入できる場所:仙台駅内の喜久水庵ずんだ茶屋(3F)・喜久水庵けやきの森(3F)・喜久水庵ずんだスタンド(1F)・仙台市内のお茶の井ヶ田・喜久水庵各店、仙台空港店、仙台市内のスーパー(イオン・ヨークベニマル・生協など)の一部店舗
「ずんだシェイク」が冷凍でお土産に!?
photo by 三木ちな
こちらはお茶の井ケ田から販売されている「冷凍」のずんだシェイク!
見た目は人気アイス「クーリッシュ」のような形をしていて、キャップを開けたらワンハンドで楽しめます。
解凍時間の目安が記載されていないため、とりあえず室温(24℃)に置いて様子を見てみることにしました。
photo by 三木ちな
10分だとまだ早すぎてほぐせませんでしたが、13分だと、ほどよくやわらかく食べごろに♪
それでは、待ちに待ったずんだシェイクをいただきます!
photo by 三木ちな
今回は、中身を確認するため、器に出してみました。
ずんだのつぶつぶがちゃんとあって、ほんのりとした甘さもそのまま!
photo by 三木ちな
お店で飲むずんだシェイクより、若干シャリシャリ感があるかも?
冷凍品なので、溶けている部分と、まだ凍っている部分の食感が楽しめて、これはこれはアリです♡
冷凍のずんだシェイクは、市内のお茶の井ヶ田・喜久水庵各店舗などで購入できるほか、仙台駅には冷凍ずんだシェイクの自販機も設置されています。
お茶の井ヶ田公式オンラインショップでは、3個セット(税込1,500円 ※送料別)から販売されているので、遠方へのギフトにもおすすめです。
▼くふうロコ仙台公式ライター・三木ちなさんの「冷凍ずんだシェイク」実食レビューはこちら!
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※この記事は2024年10月時点での情報を基に作成しています。
※施設・店舗情報は公式サイトおよびGoogleマップの情報を基に作成しています。
