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ケンミンSHOW騒然!知らないとヤバい【仙台弁11選】え、方言?標準語と思ってた「地元あるある」「あの"番組名"も"ヒロインの台詞"も」

公開 : 2025.09.16
更新 : 2025.09.16
「くふうロコ仙台」編集部
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仙台市周辺
公開 : 2025.09.16
更新 : 2025.09.16
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ケンミンSHOW騒然!知らないとヤバい【仙台弁11選】え、方言?標準語と思ってた「地元あるある」「あの"番組名"も"ヒロインの台詞"も」

こんにちは、「くふうロコ仙台」編集部です。

仙台を訪れた際に「おばんです」という挨拶を聞いたことはありますか?

「こんばんは」と同じ意味ですが、初めて耳にすると、少し不思議に感じるかもしれませんね。

この言葉は、仙台や東北地方で使われる方言の一つです。
仙台では日常的に使われており、夕方の情報番組のタイトルになるほど定着しています。

この記事では、「おばんです」という言葉の意味や、仙台でよく使われる方言などについてご紹介します!

「おばんです」とは?親しみやすく柔らかい「こんばんは」

おばんです.jpg

「おばんです」は、「こんばんは」を意味する方言です。

「おばん」とは、日暮れから夜までの時間帯を表す「晩」のこと。
標準語に言い換えるなら「夜になりましたね」という意味の挨拶になります。

「おばん(お晩)」という言葉に、丁寧語の「です」が付いてできた言葉なので、親しい人同士だけでなく、初対面の人への挨拶としても気軽に使うことができます。

より丁寧な「おばんでございます」という表現もあり、目上の人や大事なお客様に敬意を表したいときは、こちらを使うとよいでしょう。

ご年輩の方が使う「おばんでござりす」も、「ござりす」=「ございます」という意味なので、とても丁寧な言い方です。

ちなみに、朝の挨拶は「おはようござりす」と言います。

どこで使われている?「おばんです」が根付く地域

東北地方.jpg

「おばんです」という挨拶は、宮城をはじめとする東北地方全域、さらには北海道や新潟の一部地域でも使われています。

地域によって、少しずつバリエーションがあるのも面白いところです。

たとえば、岩手や宮城の県北では「おばんでがす」。
福島や北関東では「おばんかたです」という言い方があるそうです。

また、北海道や山形では「おばんでした」と、過去形にする場合もあるとのこと。

東北のみならず、北海道や北関東でも使われているのは意外ですね!

仙台市民の「おばんです」の使い方&会話例|世代で変わる挨拶スタイル

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仙台弁は、若い世代の間ではあまり使われなくなっていますが、町内の集まりなどでご年輩の方と会ったときに、「おばんです」と挨拶されることが多いです。

ここで「こんばんは」と挨拶を返しても会話は成立しますが、「おばんです」と挨拶したほうが、打ちとけやすい雰囲気になります。

SNS上には、久しぶりに帰省した際に、祖父母から「おばんです」と声をかけられて、暖かくて懐かしい気持ちになった、という人の声が投稿されていました。

普段はあまり意識しませんが、お盆などで帰省した際に仙台弁を聞くと、地元に帰ってきたんだと実感する方が多いようですね。

メディアやSNSでも登場!「おばんです」の楽しい広がり

「おばんです」は、夕方の挨拶だけでなく、地元テレビ番組のタイトルにも使われています。

たとえば、宮城県民にはおなじみの夕方の情報番組「OH!バンデス(ミヤギテレビ)」では、司会のさとう宗幸さんが「おばんです!」と挨拶するところから番組が始まります。

山形放送などの東北のテレビ局と中継をつないだときは、お互いに「おばんです」と挨拶を交わすのが恒例となっています。

ほかにも、岩手県には「おばんですいわて(NHK盛岡)」という番組もあるそうです。

有名人では、仙台市出身の元「モーニング娘。」石田亜佑美さんは、ブログやSNSで「おばんですっ」と挨拶しているようです。

地元を大切にする気持ちが伝わってきて、なんだか嬉しい気持ちになりますね!

もっと知りたい!仙台で使われる方言集

ここからは、「おばんです」だけじゃない!
地元民には身近な、県外の方にもぜひ覚えていただきたい、主な仙台弁10選をご紹介します。

〜だっちゃ

「~だっちゃ」は、「~だよ」という意味の仙台弁です。

たとえば、宮城県のお米の銘柄を尋ねたときに、「"ひとめぼれ"だっちゃ」と言われたら「"ひとめぼれ"だよ」という意味になります。

人気漫画「うる星やつら」のヒロインであるラムちゃんが、語尾に「~だっちゃ」をつけることから、仙台弁といえば「だっちゃ」のイメージを持っている人も多いかもしれませんね。

ラムちゃんが「~だっちゃ」と言うのは、漫画家の高橋留美子さんが、作家の井上ひさしさんの小説を読んだ際に、登場人物たちが話す仙台弁の響きが「かわいい」と思ったことがきっかけなのだそうです。

だから

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仙台弁の「だから」には、「そうだよね」という同意や相槌の意味があります。

たとえば、仙台七夕まつりを見に行った人から「混雑してて大変だった」と言われたときに、そうなんだよね、という相槌の意味を込めて「だからー」と使います。

若干、語尾を伸ばすのがポイントです。

標準語の「だから」と違い、その後に続く言葉はありません。

県外の人との会話で使うと、相手が次の言葉を待って「(だから、…え、なに?)」のような、"変な間"ができてしまうことがよくあります(仙台人あるある)。

いきなり・いぎなり

仙台弁の「いきなり」は、「とても」や「すごく」という意味で使われます。
実際に使うときは「いぎなり」や「いぎなし」と濁ることが多いです。

標準語の「いきなり」は、「突然」という意味ですが、もちろん仙台でも標準語の「いきなり」を使います。

「昨日、母親がいきなり(突然)部屋に入ってきて、いぎなり(すごく)驚いた」
というように、会話の中に、標準語と仙台弁の「いきなり」が自然と混じることも。

いずい

いずい.jpg

「いずい」は、しっくりこないときや、違和感があるときに使う仙台弁です。

これは、地元民でもうまく説明するのが難しい言葉と言われています。

仙台在住歴30年超の編集スタッフ的には、新しく買った服を着たら、タグが首元でチクチクして落ち着かないときに「…いずい」と感じます。

身につけているものがフィットしなくて、体に違和感や不快感があるときに使うことが多いです。

おだず

「おだず」は、「ふざける」という意味です。

仙台では、子どもがふざけていたずらをしていると、両親や学校の先生に「おだずな(ふざけるな)!」と怒られます。

ちなみに、宮城県大崎市には「オダズナー」というご当地ヒーローがいて、世界征服を企む「ホデナス将軍」と日夜戦いを繰り広げています。

「ほでなす」には、「愚か者」や「ろくでなし」という意味があり、悪事を働く将軍たちに向かって、オダズナーが
「おめぇだづ! おだずなよ!(お前たち! ふざけるなよ!)」
と叫ぶのが決め台詞となっています。

うるかす

うるかす.jpg

「うるかす」は、「水に漬ける・浸す」という意味の仙台弁です。

水に濡らして潤わせるだけでなく、ふやかす、というニュアンスもあります。

この言葉も、標準語と思っている仙台人が多く、県外の人に使って「"うるかす"が通じねがった(通じなかった)…」という悲劇がよく起こるのだとか。

「汚れが落ちるように、お皿をうるかす」、「お米を研いで、うるかしておく」というような形で使います。

けさい

「けさい」は、「ください」という意味の仙台弁です。

宮城県では、地域おこしのイベントが開かれる際に
「イベントさ来てけさいん!(イベントに来てくださいね)」
というフレーズが、よく使われます。

「けろ」は、もう少し砕けた言い方で、「おやつけろ」は「おやつちょうだい」という意味になります。

ジャス

ジャス.jpg

「ジャス」は、ジャージや、学校の運動着を意味する仙台弁です。

仙台の小・中学校が配布する、運動会やマラソン大会の案内には、「当日はジャス着用」と書かれていることがあります。

一説によると、「ジャス」の起源は、関東の大学ラグビーの選手たちがジャージのことを「ジャッシー」と呼んでいたことにつながるそうです。

その呼び方が、仙台の学生に伝わった際に、「ジャッシー」の「シ」が訛って「ジャス」という言葉になったのだとか。

若い世代ではあまり使われなくなっていますが、体育の先生は「ジャス」の使用率が高い印象があります。

大学ラグビーの選手たちから広まった言葉なので、大学でスポーツをやっていた先生たちにとって、親しみのある言葉なのかもしれません。

ジョイント

宮城県の北部では、文房具の「ステープラー」のことを「ジョイント」と呼びます。

学校や職場で「これジョイントして」と言われることがありますが、配られたプリントや書類などをステープラーで綴じて、という意味です。

人気テレビ番組の「秘密のケンミンショー」によると、宮城県北部の文具店では、「ジョイント」という商品名のステープラーが、実際に販売されていたそうです。

編集スタッフは県北の出身ではないのですが、中学の先生が県北出身者(?)だったためか、
「今日配ったプリントは、復習しやすいように、まとめてジョイントしといて」
と言われたことがあります。

一般的に「ジョイント」というと、複数のバンドが参加して演奏する音楽用語のイメージが強いのでは?
県外から来た人は「何とジョイントさせられるの!?」と困惑してしまうかもしれませんね。

~っこ

いぬっこ.jpg

仙台弁では、可愛いものや小さいものに「~っこ」が付けられます。

人なら、男の子を「やろっこ」、女の子を「むすめっこ」と呼びます。

人以外でも、犬なら「いぬっこ」、猫なら「ねごっこ」、鳥なら「とりっこ」という具合です。

もともとは子犬、子猫、小鳥を指す言葉ですが、成犬であっても「ワンちゃん」というニュアンスで、
「あら、あんだいのいぬっこ、めんこいごだ!(あら、お宅のワンちゃんは可愛いですね)」
と言われたりします。

物についても、飴玉を「あめっこ」、道端に落ちている棒きれを「ぼっこ」または「ぼうっこ」と呼ぶこともあります。

県外も方にもちょこっとだけ、仙台弁の世界が伝わったでしょうか?
宮城県に遊びに来た際は、ぜひ、方言も楽しんてみてくださいね。

※この記事は2025年9月時点での情報を基に作成しています。

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くらし
この記事を書いた人
「くふうロコ仙台」編集部
「くふうロコ仙台」編集部
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