え、月4万円?電気代が過去最高(泣)【今すぐ効く!節電まとめ】「安くする!簡単"見直し"」「プロ直伝!裏ワザ」「おすすめ料金プラン」

こんにちは、「くふうロコ仙台」公式ライターのりるです。
宮城育ちで仙台在住歴は13年。家族4人暮らし、小学生2人のお母さんです。
さて、暦の上では「立春」を過ぎましたが、仙台もまだまだ寒い日が続いていますね。
この時期、特に気になるのは電気代。
寒さの厳しい東北地方は雪などの影響も受けやすく、毎月の電気代が大きな負担になっているご家庭も多いはず。
「電気代の負担を減らしたい!」そんなお悩みを解決すべく、今回は東北電力フロンティアさんに取材し、電気代の見直し方について伺いました。
ファミリー世帯や1人世帯など、さまざまなライフスタイルに合わせた料金プランの選び方や、東北ならではの節電のコツ、家電製品の使い方ついても教えていただきました。
「少しでも節電したいけど、何をしたらいいかわからない」「電気代を抑える方法が知りたい」そんなお悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてくださいね!
「電気代の見直し」「料金プランの選び方」「節電テク」を徹底取材!
今回、電気料金プランの選び方や、節電のコツなどについて教えてくださったのは、東北電力フロンティア株式会社の担当者のお二人。
事業企画部 副部長 大門彰平さん(写真・右)
東北電力入社19年目の大門さんは、販売戦略や需要想定、家庭向け販売企画など、幅広い分野での「販売」を経験してきたスペシャリスト。
ご自身も家族4人暮らしで、電気の使用量・使う時間帯を意識しているとのこと。
実際にご家庭で実践している電気の使い方など、体験談を交えながら、プロの視点からのアドバイスをいただきました。
事業企画部 マネージャー 村上静さん(写真・左)
東北電力入社15年目の村上さんは、主に料金プランに携わってきた専門家。
料金メニューのコンサルティングや、東北電力会員制Webサイトのシステム構築の経験も。
愛猫との暮らしを大切にしながら、日々電気の使用量をチェックするなど、節電を意識しているそう。
今回は、見直しに欠かせない料金プランの比較検討ポイントを中心に、お話を伺いました。
今、電気代を見直すべき理由とは?
最近、電気代が高い!
オール電化で生活している我が家の電気代も、2025年1月は過去最高額の4万円を超えました^^;
特に、私たちが住む東北地方は冬の寒さが厳しく、暖房の使用時間が長いことから、全国的に見ても電気の使用量が多くなりがち。
そのため、全国的な電気代の値上がりに加えて、地域特有の事情から電気代が高くなる傾向にあります。
さらに、積雪による日照不足で太陽光発電の発電量が減少することも、電力需給のバランスに影響を与えています。
電気代が値上がりしている背景は?
電気代が値上がりしている背景には、「燃料価格の高騰」「再生可能エネルギー賦課金の増加」などが挙げられます。
今後も値上がりの可能性は十分にあるため、電気代の見直しはますます重要に。
現在は、電力自由化により、さまざまな電力会社や料金プランが登場。
数多くのラインナップから、ライフスタイルに合わせてプランを選べるようになりました。
電気代を見直すことで、家計の節約につながるだけでなく、無駄な電力消費を減らし、環境への負荷の軽減も期待できます。
まずは、電気の使用状況を把握し、無駄な電気を使っていないかチェックしてみましょう。
電気代を見直す3つのステップ
(1)現在の契約内容を確認する
まず、料金プランの変更を検討…。
とやりがちですが、その前に、必ずやるべきことがあるとのこと。
東北電力フロンティアの村上さんによると、まず最初にすべきことは「契約している電力会社とプラン内容を確認すること」。
というのも、日々お客様と対応していて、ご自身がどのプランに入っているのかよくわかっていない方が多いそう。
1日に使う電気の使用量はどのくらいなのか?電気を多く使う時間帯はいつなのか?
ご家庭で電気をどのように使っているかを把握してみましょう。
多くの電力会社では、契約者向けのWebサイトを提供しているので、お手持ちのスマートフォンやパソコンから、簡単に契約内容を確認することができます。
東北電力で契約している方は「よりそうeねっと」、東北電力フロンティアでご契約の方は「my フロンティア」から契約状況の確認ができます。
他には、検針票(電気ご使用量のお知らせ)や契約書の確認、直接電力会社へ問い合わせるなどの方法で契約内容の確認ができます。
料金プランの検討に入る前に、まずは今契約している電力会社と料金プランを明確にしましょう。
(2)電力会社やプランを比較する
電気代を見直す際には、「同じ電力会社の中で料金プランを変更する」場合と、「電力会社を切り替える」方法の2種類があります。
1)同じ電力会社の中でプラン変更する場合
契約中の電力会社のWebサイト上で試算するのが、一番簡単に早く結果を得られるとのこと。
例えは、東北電力のWebサイト「よりそうeねっと」で料金シミュレーションをした場合は、ランキング形式で一番お得なプランが表示されるので、比較検討がラクチン。
▶東北電力公式HP「よりそうeねっと」のトップページはこちら
2)電力会社を切り替える場合
一般的な価格比較サイトなどを利用して、ご自身の使用実績をそのまま転記した上で、どの電力会社のどの料金プランがお得なのかを試算してみましょう。
村上さんによると、ここで大切なのは「モデルケースで試算するのではなく、必ず"自分の実績"で比較すること」。
オール電化なのか、ガス併用か、太陽光発電を使用しているかなど、各家庭で電気の使い方はさまざま。
今どんな使用量や使い方をしているか、で試算してくださいね。
さらに、電力会社を変更する場合に注意すべきポイントが2つあります。
1つ目は、料金プランで表示された金額で安心しないこと。
別で発生する金額がないか、しっかり確認することをおすすめします。
2つ目は、解約金や契約期間の確認。
契約期間内に解約すると、解約金が発生して、結果的に損をするケースもあるので、契約に関する項目も必ず確認するようにしてくださいね。
(3)生活スタイルに合ったプランを選ぶ
今回は、実際に我が家の料金プランについて、契約中の料金プランが適正か、他にお得になるプランはあるのかを見直しました。
我が家の現状は、こちら!
・家族4人暮らし(会社員の夫、小学生2人の子ども、日中家で仕事をしている在宅ワーカーの筆者)
・戸建てのオール電化住宅
・全館空調の使用(暖房24時間一定の温度で入れたままの状態)
・契約中の料金プラン:東北電力の「よりそう+ナイト8(旧プラン)」
まず、料金プランは、「オール電化向け」と「オール電化以外」の2種類に、大きく分類されます。
我が家はオール電化住宅なので、「オール電化向け」料金プランの比較検討が必須。
我が家の現状と、加入中の料金プランを総合的に見て、アドバイスいただいたところ…。
今加入しているプランは、夜間に特にお得で、他のプランに変更すると割高になる可能性があるとのこと。
(全館空調なので、一般のエアコンより電気使用量が多く、割高のインパクトも大!)
料金プラン変更を検討する前に、夜間に電気を使う割合を増やすなど、節電の工夫で電気代を下げられそうです。
ちなみに、我が家が契約中の料金プランは、東北電力の旧料金プランで、現在は新規加入受付を終了しています。
変更すると、旧料金プランに戻ることはできないので、検討は慎重にした方が良いとのことでした。
実際に「料金シミュレーション」をやってみた!
アドバイスをいただいた上で、我が家の場合、料金プランを変更したらどれくらい電気代に差が出るのか、実際に料金シミュレーションを体験しました。
東北電力で契約中の方は「よりそうeねっと」からログインすると、簡単に料金シミュレーションを行うことができます。
①「よりそうeねっと」へログインし、マイページトップ画面より「料金シミュレーション」へ
②「ぴったりプランをシミュレーション」をタップ
③「試算する」をタップすると、「試算状況」の項目に「試算中」と表示されます
④「ぴったりプランを表示」の項目に「ぴったりプラン結果表示」の青いボタンが出たら、タップして結果を確認。評価のパターンは次の3種類
現在の契約プランから変更可能なプランのシミュレーション結果が、上から「電気料金の安い順」に表示されます。
我が家のシミュレーション結果は…!?
上位に表示された料金プランは、現在のプランよりも電気代がわずかに高くなる可能性があるとの結果に。
2番目以降の結果も「パターン2」、「パターン3」の表示になったので、現状では料金プランの変更による電気代の削減は難しそうです…!
シミュレーション結果では、コメントももらえるので、ぜひ参考にしてみてください!
自分に合う選び方は?ライフスタイルのタイプ別「おすすめ料金プラン」
主な料金プランは3種類!
さまざまな料金プランがありますが、大きく3つの種類に分類されます。
自分のライフスタイルが、どの種類に分類されるのかを判断しましょう。
①「オール電化向け」プラン
②「オール電化以外(ガスなどと併用)」プラン
③「太陽光発電システムを使っている」世帯向けプラン
例えば、現在東北電力で提供している「オール電化向け」料金プランは、「よりそう+スマートタイム」。
エコキュートやエアコンの利用がメインで、夜間や休日の使用量が多い方向けのプランです。
ガスなどを併用している「オール電化以外の世帯向け」プランには、「よりそう+eねっとバリュー」や「よりそう+ファミリーバリュー」、「よりそう+ナイト&ホリデー」などがあります。
また、東北電力フロンティアが提供している「スマートでんき」も、「オール電化以外の世帯向け」プラン。
一般家庭向けのベーシックな電気料金で、毎月の「スマートでんき割(※)」がついたプランです。
※割引率は、基本料金と電力量料金の合計額に応じて算出。その他加入条件あり。
自分のライフスタイルを把握した上で、特徴とマッチした料金プランを選ぶことが大切です。
「世帯人数」ではなく「使用量」と「使用時間」で選ぶのがポイント!
料金プランを検討をする際に大切なポイントについて、村上さんに伺いました。
一人暮らしやファミリーなど、「世帯人数」で判断するのではなく、「どれだけ電気を使うのか」「いつ使うのか」を把握して、それがお得になるプランを選択するのがおすすめ。
例えば、一人暮らしの場合でもペットを飼っていれば、日中の電気の使用量は多くなるので、日中の電気料金が割高にならないプランを選択する。
また、オール電化の住宅に住んでいる場合は「オール電化向け」のプランを選ぶ、休日家で過ごすことが多いなら、「休日にお得になるプラン」を選ぶなど、まずは「どんな使い方をしているか」確認することが大切とのこと。
「太陽光発電システム」を利用している家庭は?
日中は太陽光の電気でまかなえることが多いですが、夜はどうしても電力会社から電気を供給する形になるので、オール電化でなくても、「オール電化向けのプラン」がお得になるケースもあります。
「オール電化向けのプラン」は、夜間がお得になっているので、夜の時間帯に電気の使用量が多い場合は、「オール電化向けのプラン」を検討することも一つの手。
料金プランを検討する際は、「一人暮らし」や「ファミリー」というモデルケースにとらわれず、「現状の使い方」に基づいてシミュレーションすると、得する見直しに繋がります!
「寒冷地におすすめ」節電アドバイス!
東北地域での「エアコン」賢い使い方・選び方・節電方法は?
東北電力推奨という形で、寒冷地エアコンが各メーカーさんから出ています。
高性能で、非常に効率が良いものの、価格が高めな点は悩ましい部分。
ただ、寒さが厳しく、雪が降り積もる東北の北3県(青森・秋田・岩手)でも十分に耐えられるので、部屋全体を温めるなら、寒冷地仕様のエアコンがおすすめとのこと。
要注意!電気の使用量が多くなる機器とは…?
とはいえ、エアコンを使うと、電気代が高くなる…という印象を持つ人は多いもの。
もったいないからと一時的に切って、代わりにヒーターやこたつを使うご家庭もあるのでは?
実は、ヒーターやこたつなど、電気を直接熱に変える機器は、熱を多く発するため電気の使用量が多くなり、電気代も割高になる可能性が。
ヒートポンプ式エアコンは、空気の中にある熱エネルギーを集めて空調に利用するため、ヒーターよりも省エネ性に優れているとのこと。
特別なケースとしては、築年数が古い家。
気密性の低い住宅は、エアコンを使用しても全然暖まらず、効率が悪い場合もあります。
最近の住宅であれば、エアコンでも問題なく部屋全体を暖めることが可能だそう。
プロ直伝!「オール電化向け住宅」の節電のコツとは?
今回、お話を伺った大門さんのお宅も、オール電化住宅で、オール電化向けのプランを契約中とのこと。
ご自身の経験も交えながら、節電につながる電気の使い方を伺いました。
オール電化向けのプランの場合、夜間の電気代が安く設定されているので、「いかに夜間に電気を使うか」がポイント!
断熱性の高い住宅は熱が逃げにくく、比較的暖かさを保てるという特性を生かし、電気代の安い夜間の時間帯に、エアコンの暖房を少し強めに入れておくのがコツ。
また、タイマーを利用して早朝から強めに暖房を入れておくと、電気代の単価が上がる時間帯にエアコン温度を下げても、断熱が効いて昼ごろまで暖かく過ごせるそう。
エアコン温度を下げると、稼働量も下がり、使用量も抑えることができます。
他には、食洗器や洗濯乾燥なども電気代の安い夜間に稼働するよう、タイマーを活用するなどで、日中の使用量を抑えるよう意識することも大切です。
最近は厳しい、東北の夏!涼しく快適に乗り切る節電方法は?
近年は、仙台を含む東北地方の夏も、猛暑に近い気温を叩き出すようになりました。
夏場の暑さを快適に、でも電気代は抑えたい!そんな悩みを解決するコツを伺いました。
やはり一番は、エアコンは高効率のものを使用すること。
古いエアコンを使っている場合は、効率が悪くて電気代が割高になっている可能性もあるので、高効率なエアコンへの買い替えを検討されるのも良いかと思います。
その他の対策として、エアコンと併用して、扇風機やサーキュレーターなど、空気を循環させる機器を使うことや、エアコンの定期的なクリーニングもおすすめ。
エアコン設定温度を少し高めにしても、扇風機などで空気を循環させると、体感的に冷たいと感じられます。
本当のところはどうなの?!エアコンに関するギモンを解決!
きっと多くの方が気になっているであろう、「エアコンは付けっぱなしの方が節電になる?」問題。
こちらについても伺いました。
大門さんによると、「エアコンは始動するときに一番多く電気を使うので、気密性の高い住宅の場合は、低空飛行のようなイメージで、一定時間稼働した方が効率が良い」とのこと。
ただし、共働き世帯などで長時間不在にする場合は、エアコンは切った方が良いそう。
タイマーを利用して、帰宅する前にエアコンを稼働させておくなどの工夫で、快適に過ごしたいですね!
今すぐできる「節電・省エネチェック」仙台ママがやってみた!
我が家の場合、「オール電化向けのプラン」契約中なので、電気代の安い夜の時間帯に食洗器や洗濯などをしています。
とはいえ、夜間の時間帯でできることは限られる…。
もっと、すぐできる「節電」はないのかな…?
という、私のようなお悩みのある方に、とっておきの情報があります!
それは、東北電力Webサイト内にある「省エネ・節約手法」のチェック。
東北電力Webサイトのトップ画面にある「個人のお客さま」から「省エネ・節約手法のご紹介」という項目を選ぶと…。
今すぐ実践できる節電方法や、省エネチェックシートを見ることができます。
例えば、「節約コース」を開くと、節約したい金額の目安にあわせた、省エネ手法が紹介されています。
さっそくこちらを参考に、我が家では冷蔵庫の設定温度を「中」から「弱」に変更してみました。
使用感としては、冷蔵庫を開けたときに感じる冷気は少なくなったなという印象。
特に、庫内の温度が高すぎるという感じはないので、しばらくは「弱」で過ごしてみようと思います!
他にも、電化製品を上手に使う方法の紹介や、節約効果の金額の目安がわかるチェックシートなど、今すぐ試してみたくなる情報が盛りだくさん!
電気の使い方を見直して、できることから実践してみてくださいね!
▶東北電力公式HP「省エネ・節約手法」の紹介はこちら
2025年2月~3月分の電気料金から「感謝割引」実施中!
東北電力フロンティアでは、2025年2月分~2025年3月分の電気料金割引を行っています。
対象期間中の割引額は、使用電気量1KWhあたり2円(税込)。
対象プランは以下の通りです。
・スマートでんき
・シンプルでんき with Netflix
・シンプルeでんき
・水のチカラ~あきたeでんき~
・水のチカラ~いわてeでんき~
・水のチカラ~やまがたeでんき~
すでに上記の料金プランで契約中の方に加え、新たに東北電力フロンティアと契約し、上記の料金プランを申し込んだ方も対象となります。
※東北電力でも同時期に、感謝割引や感謝ポイントの進呈を実施しています。
まとめ
電気代高騰が気になる今、今後の電気料金プランはどうなっていくのでしょうか?
料金プラン担当の村上さんによると、「お客様の選択肢が増えるよう、時間帯や使用量に応じて電気料金が安くなる・ポイントを付けるなど、多様なプランを揃えていきたい」とのこと。
電気は、生活に欠かせないライフラインであると共に、電気代は家計に直結する重要な支出。
料金プランの見直しや節電の工夫をすることで、電気代の節約や、電気使用量を抑えることにつながります。
家計の負担を減らし、暮らしを快適にするために、日々の小さな見直しを重ねていきたいですね。
※この記事は2025年3月時点での情報を基に作成しています。
