仙台の"役立つ"情報、毎日発信!

こんにちは、「くふうロコ仙台」公式ライターりるです。

宮城育ちで仙台在住歴は13年。
家族4人暮らしで小学生2人の母です。

突然ですが、みなさんは家庭内で出た不用品ってどうされていますか?
「まだ使えるのに捨てるのはもったいない…」「フリマアプリを使って出品するのはちょっと面倒…」。
なんて思っているうち、使わない不用品が家の中で眠ったままの状態になりますよね。

仙台市には、使わなくなった不用品を有効活用し、ごみを減らす取り組みを行う「仙台リサイクルプラザ」という施設があります。

今回は、仙台リサイクルプラザの利用方法や、実際に不用品を持ち込んだ体験談をご紹介します!
また、家庭から出たごみがどう処理されるのかなど、学びにつながる情報も。
ぜひ本記事を参考に、ご家族でリサイクルについて考えるきっかけにしてみてください。

「仙台リサイクルプラザ」とは?

仙台リサイクルプラザは、仙台市が運営するリサイクル施設です。
不用になった家具や衣類、本やおもちゃなど、まだ使えるものを無料で引き取り、必要な人の手に渡るしくみ作りをしています。

また施設内では、リサイクルやごみ処理に関する情報も提供しているので、リユース活動を支える大切な活動の拠点になっています。

利用できる時間

仙台市内2か所にあるリサイクルプラザの利用時間は、9:00から16:30まで。
休館日は毎週月曜日、祝休日の翌日(土日・祝休日を除く)です。

年末年始にあたる12月28日~1月4日も休館日とし、隣接したごみ焼却工場の設備点検日(不定期)も休館とのことですので、利用する際は仙台市のリサイクル情報サイト「仙台市ワケルネット」でご確認ください。

基本的に、土日祝日も開館しているので、お休みの日に家族みんなで足を運ぶこともできますね!

所在地とお問い合わせ先

リサイクルプラザは、仙台市内に2か所あります。

■葛岡リサイクルプラザ
住所:仙台市青葉区六郷字葛岡57-1
TEL:022-277-8573


※周辺には仙台市葛岡墓園があり、車でのアクセスも便利です。
■今泉リサイクルプラザ
住所:仙台市若林区今泉字上新田103
TEL:022-289-6401


※今泉リサイクルプラザの隣には、今泉運動場があります。

持ち込み可能な品目はこちら!

仙台市リサイクルプラザへ持ち込めるものを紹介します。

・家具類
・電気製品(引き取り不可以外のもの)
・スポーツ用品(スキー、スノーボード用品を除く)
・趣味、レジャー用品
・こども用品
・日用品
・おもちゃ
・本 など

持ち込み条件として、「そのままの状態で使用できるもの」もしくは「簡単な補修や手入れ掃除により使用できるもの」が対象となります。

状態により引き取ることができない場合は、そのまま持ち帰ることになるので、自宅で可能な限り、きれいな状態にして持ち込むのがおすすめです。

また、付属品や取扱説明書があるものは、必ず同梱して持ち込みましょう。

「不用品持ち込み」の手順を解説!

持ち込みたい不用品が揃ったら、最寄りのリサイクルプラザに事前確認の連絡を。

具体的な持ち込み品の内容を伝え、持ち込む日にちを伝えます。
持ち込む時間帯の指定は特にありませんでしたが、施設によっては時間を指定される場合もあるので、詳しくは問い合わせの際に確認しておくと安心です。

今回伺った、葛岡リサイクルプラザでの持ち込み手順をご紹介します。

葛岡リサイクルプラザ外観.jpg

到着すると、駐車場からリサイクル受付の場所がすぐに見えます。

リサイクル受付場.jpg

車で近くまで行けるのはとても便利!
持ち込むものが多かったり、大きな家具でも持ち込みやすいです。

リサイクル受付ボタン.jpg

呼び出しボタンを押すと、担当の方が出てきてくださるので、持ち込み品を確認していただき、名前・連絡先を口頭で伝えたら完了です。

本当に持ち込むだけで、面倒な手続きは不要!
とても簡単です!

持ち込んだリサイクル品は、どのようにして次の持ち主へ渡るの?

リサイクルの流れ看板.jpg

家具や家電は「リサイクル工房」で清掃・修繕されて「リサイクル品展示コーナー」で展示されます。
展示期間は原則1か月とのこと。

リサイクル展示品1.jpg

展示されているリサイクル品の中から、引き取りたい展示品があった場合は「展示品申込書」に必要事項を記入して申し込みます。

リサイクル展示品申し込み用紙.jpg

1つの展示品に複数の申込者がいた場合は、抽選となり、当選した方に引き渡されます。

抽選は毎月第4火曜日(12月の抽選は第3火曜日)に非公開で行われます。
当選者には「当選通知書」が送付されるので、当選ハガキに記載されている期日までに、リサイクルプラザまで申込者本人が受け取りに行きましょう。

リサイクル工房看板.jpg

■展示品申し込み基準
・申し込み者は18歳以上の仙台市民に限る。
・展示品の申し込みは、展示期間中「1人につき1点」。
・1つの展示品に2枚以上、または複数の展示品に申し込んだ場合はすべて無効。
・代理の申し込みは不可。必ず本人が来館、申し込みを行うこと。

展示されているリサイクル品を見ると、今すぐ使える状態の良いものばかり。
思わず私も1点申し込んでみました!(当選結果が楽しみ…!)

申し込み条件を満たせば、「一期一会」の出会いがあるかもしれません!

その場で持ち帰り可能!「セツコさんのリユース・ブティック」

セツコさんのリユース ブティック.jpg

ブティック内に展示されている衣類は、「1人につき1日3点まで」持ち帰りが可能。
引き取りたいものが決まったら、受付にある利用名簿に必要事項を記入し、持ち帰ることができます。

その際、仙台市へ募金のご協力をお願いします。

持ち込みできる衣類の基準は、洗濯済みでそのままでも着用できる状態であること。
穴あきやほつれ、シミ、毛玉の少ないものは引き取っていただける確率が高くなります。

持ち込めない衣類の例として、上下セットの背広、制服や作業着などは対象外となりますので、ご注意を。
詳しくは仙台市ワケルネットよりご確認ください。

平成17年から始まったリユース・ブティックは、2025年で20周年を迎えます。
令和3年度に持ち込まれたリサイクル品は4万3千点を超え、3万点以上の衣類が次の持ち主の手に渡っています。

この数字を見ると、不要とされたリサイクル品も、他の人から見れば必要なものだということがわかりますね。

仙台ママが実際に持ち込み体験!リサイクルプラザの魅力とは

今回リサイクルプラザに持ち込んだものは、主に子ども用品。
使わなくなったおもちゃや絵本など、全部で18点をリサイクルに出しました。

リサイクル品.jpg

特に絵本は、子どもたちが小さいころによく読み聞かせていたもの。
子どもも私も思い出深いものが多くて、なかなか手放せずにいました。

でも、子どもの成長と共に新しく入ってくるものがあると、限りある保管場所はあっという間にいっぱいに。
「手放せない」という思いの中には、ごみとして処分してしまうことへの寂しさも少なからずありました。

しかし、リサイクルだと、次の持ち主が使ってくれるという安心感があります。
自分たちが使わなくなったものでも、他の誰かにとっては必要なものなのかもしれないと思ったら、気持ちよく手放すことができました。
家の中に余白も生まれて一石二鳥!

リサイクル展示品の中には、ベビーカーやベビーベッドなどの赤ちゃん用品も並んでいました!
使う時期が限られているものは、リサイクル品を活用するのも一つの方法ですね。

リサイクル展示品 ベビー用品.jpg

どの商品も状態の良いものばかりで、実際に目で見て納得した上で申し込める安心感も。

家庭で大型の家具が不要になったとき、仙台市では粗大ごみとして出す場合は費用がかかってしまいます。

でも、リサイクルに出す時の費用は無料!
しかも、次の持ち主に使ってもらえるメリットもあります。

リサイクルは、ごみも減らせる上に不用品を出す側・引き取る側、どちらもうれしいことばかりです!

リサイクル展示品2.jpg

リサイクルプラザには、家具や衣類だけではなく、書籍や単行本なども展示されていましたよ!
絵本や小学生向けの児童書、小説、ビジネス書などジャンルはさまざま。

気になるタイトルの本や、偶然の出会いで読んでみたかった本などがあれば、ぜひ申し込んでみてください!

展示品 本.jpg

プラザ内には、リサイクルに関する「情報ボード」も。
ここには、「ゆずります」「ゆずってください」の情報が掲示されています。

「必要な人に届けたい」「引き取ります」そんなやり取りが垣間見える、地域のつながりを感じられました。
我が家で協力できることはないかと、内容を確認しましたが、残念ながら該当する不用品は保有していませんでした。

情報ボード.jpg

子どもの成長、引っ越しや季節の節目など、1年を通すと必ず何かしらの不用品は出るはずです。
特にお子さんがいるご家庭では、おもちゃや子ども服などの出入りも激しいですよね。

しばらく使っていないおもちゃや絵本、子ども服など、ぜひ一度リサイクルを検討してみてはいかがでしょうか。

次世代に伝えたい!「リユース」の大切さ

葛岡リサイクルプラザ内には、リサイクル品の展示の他に、ごみ処理やリサイクルに関する情報が盛りだくさんの「展示学習室」があります。

展示学習室.jpg

再生品の展示コーナーなどがあり、リサイクルされた資源がワイシャツなどの衣類に生まれ変わっていると知った子どもたちは驚き、再生の工程などに興味深々でした。

リサイクルされたもの.jpg

ちょっとした遊びのスペースもあるので、小さな子ども連れでも飽きることなく見学できますよ。

遊び場.jpg

展示室には、普段収集されているごみが、どのようにして処理されているのか、実際に処分されるものなどを使って、わかりやすく展示されています。

ごみ収集車.jpg

いつも見かける、ペットボトル・缶・ビンの収集かごを見つけた子どもたち。
ごみの出し方の「良い例」と「悪い例」を見て、感じることがたくさんあったようです。

資源ごみ.jpg

一見、同じように見えるごみでも、リサイクルできる資源なのかによって出し方は変わってきます。

分別が大切だということはわかっていた子どもたち。
でも、分別が守られていない場合に、処理施設ではどのようなことが起こるのか、実際の展示品やパネルを観察して、興味を持つ様子が見られました。

テーマパークのような雰囲気が漂うコーナー作りは、見る人の興味を惹きつける工夫がたくさん!
展示物だけではなく、通路の途中にはクイズ形式で問題の出題も!
力試しに挑戦してみてくださいね。

焼却デモ通路.jpg クイズ.jpg

集められたごみがどのように焼却されるのか、ごみを分別することの大切さや、ごみがどのようなことに活用されているのかなど、順序を追って紹介しているので、ごみ処理の流れがイメージしやすいです。

実際の焼却炉が目の前にあるような、音と光を使った展示物もインパクト大!

焼却炉.jpg

ごみを燃やすにはどれくらいのエネルギー量が必要なのか、実際に体験できる「サイクリングリサイクル」もありましたよ!

サイクリングリサイクル.jpg

全力でペダルを漕いで、やっと1gのごみ(紙類)を燃やすエネルギ―が発生しました。
家庭から出るごみを全て処理する場合、どれほどの労力やエネルギーが必要なのかを、子どもと一緒に考えるきっかけになりましたし、膨大なエネルギー量を発生させることで環境への負荷も大きいことも学びました。

サイクリングリサイクルは、大人の方も体験できるので、訪れた際にはお子さんと一緒にぜひ、ごみを焼却するための必要なエネルギー量を体感してみてはいかがでしょうか。

サイクルリサイクル 体験.jpg

仙台リサイクルプラザは、リサイクルを循環させるしくみや、ごみの焼却について学習できる環境があり、未来の環境を支える大切な役割を果たしています。

暮らしの中で、子どもと一緒に取り組めるリサイクル活動はたくさんあります。

例えば、

・家庭内で分別のしくみを作る
・廃材を使って手作り工作
・不用品はフリーマーケットや寄付への参加
・資源回収などをおこなう地域活動に参加する

我が家では、日々のごみの分別を意識したり、子ども会の資源回収には必ず参加するなど、できることから習慣化を心がけています。

子どもたちがごみを捨てるときに分別に迷ったときは、分別のマークを確認して捨てるようになったり、リサイクルプラザを利用することで、使わなくなったものも必要な人の手に渡ることを学び、ものを大切にしようと意識する気持ちも芽生えました。

リサイクル活動には、知識や方法を知ることも大切なことですが、正しく長く続けることが重要です。

普段の暮らしの中で、各家庭ができることを小さなことから取り組んでみましょう。
小さな行動でも、多くの人が取り組めば、大きな力になって未来の環境を良くするはずです。

仙台市のごみ減量・リサイクルをもっと知ろう!

ごみを減らしたり、リサイクルをすることをさらに身近に感じるために、仙台市では「ワケルネット」という、リサイクル情報総合サイトを設置しています。

ワケルネット.jpg 仙台市ワケルネットより引用

サイト内では、今回紹介したリサイクルプラザの案内や、リサイクルに関する情報などが盛りだくさん!
他にも、食品ロスや環境問題に関するイベントの情報や、資源ごみの出し方なども詳しく掲載されています。

特に私自身が感心を持ったのは、「食品ロス」について。
日々の暮らしで必ず出る生ごみは、ちょっとした工夫で減らせるのだそう。

家庭ごみの8割は、紙などの資源物と生ごみだそうで、特に生ごみの約6割が"食べ残し”によるものだという統計結果には驚き!
食べ残しを減らすだけで、全体のごみの削減につながるなら、今日からでも実践できますよね。

ついついやってしまいがちなのは、"安いものを多めに買っておく”こと。
物価高が気になる今、スーパーで安く販売されていると、余分に買ってしまう…という方も多いはず。

使いきれる量なら問題ないですが、なんとなく買って期限が切れて傷んでしまった…となると、廃棄せざるを得ませんよね。

必要な食材を必要な分だけ購入して「食材を使い切る」。
調理した料理は「食べきる」。
環境負荷を軽減するため、「生ごみの水分を切る」。

これらを意識すれば、ごみの削減につながると共に、家庭での食材の管理にも役立ちます。
ワケルネットでは、食材の「使い切りエコレシピ」や「食エコアイディアレシピ」の紹介など、家庭で取り組めるアイディアも満載です!

暮らしの中で、ごみを減らす取り組みの一つとして、料理を食べきることの大切さも子どもたちに伝えていきたいですね。

ぜひ仙台市ワケルネット を参考に、ご家庭でできることから始めてみませんか?

※この記事は2024年12月時点での情報を基に作成しています。
※施設・店舗情報は公式サイトおよびGoogleマップの情報を基に作成しています。

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この記事を書いた人
りる
りる
仙台市在住。フリーのライターで2児の母。高校卒業後お茶の井ヶ田(株)に入社、店長経験を経て退職。これまで、女性向けメディアや企業メディアほか多数のメディアにてSEO・取材・書籍転載編集など幅広く執筆。現在は、心を動かすライティングの魅力に惹かれセールスライターとしても活動中。『くふうロコ仙台』では仙台の暮らしがもっと楽しくなる情報をお届けします!
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