地元民による!日本一詳しい【日本三景・松島ガイド】遊覧船の攻略法&食べ歩きグルメ4選「運休時も楽しむ裏ワザ」

こんにちは、「くふうロコ仙台」公式ライターの仙台カフェグラムです。
今年で仙台在住歴は13年。
食に対する執念からか、美味しいお店をリサーチすることが大得意!
そんな私が見つけた、仙台周辺のとっておきをご紹介します♪
日本三景・松島が愛され続ける理由と、遊覧船でしか味わえない絶景の魅力
松島、天橋立、宮島の「日本三景」は、江戸時代初期に林春斎の『日本国事跡考』で記され、以来「日本の絶景」として親しまれてきました。
松島は、青く澄んだ海に浮かぶ数百の小さな島々が織りなす、自然の芸術ともいえる風景が魅力です。
訪れたなら、ぜひ遊覧船での景色を楽しんでください!
船が進むたびに島々が次々と姿を現し、島影や舞うカモメが、松島の壮大さをより一層味わわせてくれます。
松島湾には260以上の島々があり、これらは約5000年にわたる地殻変動や海面上昇によって形成された自然の歴史。
陸から見る景色も素晴らしいですが、遊覧船からは島々の形や配置を間近で楽しむことができるため、さらに深い魅力を感じることができますよ。
地元民の「遊覧船の楽しみ方」おすすめの季節・ベストな時間帯は?
現在、遊覧船を運営しているのは下記の3つの団体です。
・丸文松島汽船 島巡り塩釜行
・松島島巡り観光船
・ニュー松島観光船
特に注目されているのは、「仁王丸」で人気の、松島島巡り観光船。
松島島巡り観光船では、四季折々の景色を楽しむイベントクルーズを開催しています。
秋には、円通院の紅葉ライトアップに合わせてサンセットクルーズが登場。
夕焼けのオレンジ⾊に輝く島々を鑑賞できます。
夜には貸し切りの観月船も受け付けていて、春は桜、夏は花火、冬は雪景色と、季節に合わせた多彩なクルーズプランが用意されています。
イベントクルーズはいつも大人気。
季節ごとに一度は乗りたい!と、宮城県民の間でも話題になっています。
今回は通常便の「仁王丸」に乗ってきました!早速レポートです!
定期便「仁王丸コース」貸切船の違いと選び方ガイド
松島島巡り観光船では、大型定期船の「仁王丸コース」に加え、中型船を利用した貸切コースがあります。
貸切船では、希望に合わせてコースを選ぶことができるのが魅力です。
旅のスタイルや時間に合わせて、自分にぴったりのコースを選んでみましょう。
【仁王丸コース】
松島島巡り観光船の代表的なコースが「仁王丸コース」です。
• 所要時間:約50分
• 料金:大人(中学生以上)1,500円 小人(小学生)750円 小学生未満 無料。
全長約17キロのルートを巡り、松島湾内の見どころをたっぷりと楽しめます。
このコースでは、「鐘島」や「仁王島」といった有名な島々のほか、雄大な岩肌が特徴の「陰田島」や、縄文時代の遺跡が発見された「舟入島」を間近に見ることができます。
さらに、人が住む「桂島」と「野々島」の間を通り抜け、陸からは決して見ることのできない、松島湾の壮大な景観を楽しむことができます。
【貸切船】
貸切船の魅力は、柔軟なコース設定と、大型船では近づけない場所まで航行できる点です。
時間が限られている方、小さいお子さんの長旅が心配…という方は、短時間で見どころを巡る「25分コース」がおすすめ。
より多くの島々を楽しみたい方には「40分コース」がおすすめです。
● 25分コース:観光時間が限られている方におすすめ
• 見どころ:双子島、伊勢島・小町島、在城島、千貫島
• 所要時間:約25分
• 料金:13,500円(15名様まで)※追加料金:1名様900円
● 40分コース:仁王丸コースと同じ景観を楽しみたい方におすすめ
• 見どころ:双子島、伊勢島・小町島、在城島、夫婦島、鐘島、仁王島、千貫島
• 所要時間:約40分
• 料金:20,250円(15名様まで)※追加料金:1名様1,350円
「仁王丸」のグリーン席の詳細と魅力
仁王丸の船内は1階と、有料の2階があります。
2階展望デッキのグリーン席は、自由席となっています。
開放的なデッキからは、松島の美しい景色をより広く楽しむことができます。
1階からも素晴らしい眺めが楽しめますが、2階からは一層壮大な景観が広がり、写真撮影にもぴったりです。
(1階)
(2階)
グリーン席のポイント!
グリーン席は、乗船時に船内で販売しています(事前予約はできません)。
• 大人(中学生以上):一般料金 + 600円
• 小人(小学生):一般料金 + 300円
• 小学生未満:無料
利用する時、ここに注意してください!
• 小学生以下の子どもだけでの利用はできません。必ず保護者の同伴が必要です。
• 2階デッキ全体がグリーン席となります。定員に達し次第、販売終了です。
• 2階へは階段を使用します。足の不自由な方はご注意ください(1階には車椅子優先席があります)。
ペットの乗船について
小型犬は、顔が出ないケージやキャリーバッグに入れていれば、一緒に乗船可能です。
小型犬用のキャリーバッグは窓口で無料貸し出しも行っています(数に限りがあります)。
盲導犬・介助犬はそのまま一緒に乗船できます。
予約方法の種類(オンライン予約と現地購入)
「仁王丸コース」は、予約なしでも乗船可能ですが、事前予約をすると1割引きの特典が受けられます。
さらに現在、1,500円から500円引きの「令和キャンペーン」中につき、オンライン予約すると900円で乗車できます。
※キャンペーンは予告なく終了や変更する場合があります
オンライン予約の流れ
- 公式ホームページの予約画面から、乗船したい時間帯を選びます。
(この時点では、料金の支払いは不要です) - 乗船当日、松島海岸レストハウスの「松島湾一周①仁王丸コース」で予約名を伝えてチケットを購入してください。
▼松島湾一周①仁王丸コースは写真の右端窓口
現地での購入方法
松島町内には、乗船券販売所が4か所あります。どこで購入しても問題ありませんので、近くの販売所を利用してください。
小型船のチケットは、「駅前営業所」または「五大堂営業所」が便利です。
大型船の出航は、基本的に中央観光桟橋からとなりますので、「中央営業所」でのチケット購入がいいでしょう。
【時刻表について】
大型定期船は、通常9:00から16:00まで(冬季は15:00まで)、平日は1時間おきに、土日は30分おきに運航しています。
ゴールデンウィークや繁忙期など、混雑が予想される時期には、臨時便や増便で対応しているそうです。
混雑が気になる!人気の「仁王丸」に乗船するためのアドバイス
ゴールデンウィークや繁忙期には、安全確保のために乗船人数を制限する場合があります。
そのため、桟橋で並んだ順に案内されますが、混雑時には臨時便や次の便に乗船をお願いされることがあります。
混雑が予想される時期には、早めの到着がおすすめです。
駐車場
遊覧船の専用の駐車場はありませんので、最寄りの有料駐車場を利用しましょう。
一番便利なのは「パンセ」横の松島パーキング!
12時ごろには満車になるので、早めの入庫がおすすめです。
松島パーキングが空いていなくても、もう少し先に進むと「松島公園第1〜第3駐車場」があります。
中央観光桟橋から徒歩5分ほどの距離なので、こちらも便利な駐車場になります。
お得に済ませたい人は、松島駅から松島海岸レストハウスにくる途中にあるたこせんべい屋さんの横の、個人経営の駐車場がおすすめ。
1日500円で駐車できます。
松島駅からメインストリート近くにかけては、個人で運営している日払い駐車場が複数存在するので便利です。
アクセス
松島海岸駅から松島海岸レストハウス、中央観光桟橋までは徒歩約5分ほどです。
メインストリートまで複雑な道はなく、ただまっすぐ歩いて行くだけなので迷う心配もありません。
中央観光桟橋前の広場には、「ようこそ松島へ」という看板があります。
目印になってわかりやすいですね!
授乳室、おむつ交換台あり!待合室を利用しよう
松島レストハウス内は、授乳室やオムツ交換台もある休憩所となっています。
ベンチや自動販売機なども充実していますので、風の冷たい日の待ち時間、高齢の家族や赤ちゃんのいる方は、ここでのんびりと出航まで待つのがおすすめ。
実際に乗ってみた!宮城民のリアル体験レポート
松島島巡り観光船には、現在2艘の大型遊覧船があります。
そのどちらも「仁王丸」の名を冠し、松島湾を代表する景勝地「仁王島」の形をイメージして建造されました。
注目されているのは、令和2年4月に就航した新造船「仁王丸」です。
令和初の大型遊覧船として誕生したこの船は、従来の「第三仁王丸」をベースに、デザインや設備が一新されました。
世界中の観光客や多様なニーズに応えるため、さまざまな最新機能を備えています。
特徴的な設備
【充実した船内設備】
Wi-Fiや電源コンセントを完備。
また、船内の中はエアコンが効いているため、寒い季節も暖かい空間で快適に過ごせます。
船内の窓ガラスは丁寧に磨き上げられているため、デッキから眺める景色と変わらないほど、美しい風景を船内からでも楽しむことができます。
【アナウンスと多言語対応ガイド】
船内では、各スポットに近づくタイミングでアナウンスが流れ、見どころの解説が行われます。
それに合わせて、船内の液晶画面にも島々の紹介や歴史的背景が映し出されるため、視覚的にも楽しめる仕組みになっています。
また、「おもてなしガイド」を搭載し、日本初の試みである多言語音声案内に対応。
世界中の方に松島を楽しんでもらえます。
【売店】
船内では、アルコールやおつまみ、スイーツなどを販売。
売店は大人気で、人が絶えません!
美味しい旅のお供は、クルーズ中の楽しみが広がりますよね。
【水洗式トイレ】
1階と2階の両方に設置され、清潔で快適。
1階のトイレは、車椅子ユーザーはもちろん、オムツ交換も可能です。
【 バリアフリー設計】
1階には車椅子優先のスペースがあり、誰もが安心して利用できます。
【開放的なデッキ】
デッキは、海風を感じながら景色を満喫できる特等席。
一部ガラス張りになっている部分があり、背丈の小さな子どもでも視界を遮るものがなく、美しい景色を楽しむことができるようになっています。
美しい松島湾の島々を家族みんなで共有できるのは、いい思い出になりますね!
島々の特徴や、建築物が見られるタイミング
島を背景に、旅の思い出に残る写真を撮ることができるのも遊覧船の魅力です。
特に人気の「仁王島」では、船の速度が緩やかになり、絶好の記念撮影スポットとなります。
子どもにとっては少し退屈に感じる時間かもしれませんが、大人たちは美しい景色に心を奪われ、夢中で写真を撮り続けていました。
残念!「カモメの餌やり」体験、現在は中止されています
行政からの指導があり、「松島の松を守るため」当分の間カモメの餌付けは禁止しているそうです。
松のためなら仕方ないですね…!
雨天や運休の場合どうする?運行状況と運休時の観光プラン
運航は年中無休ですが、台風などで安全が確保できない場合は中止となります。
運航状況の確認は、直接電話で問い合わせるのが確実です。
雨天・運休でも楽しめる!仙台の室内観光スポットガイド
雨!運休で松島観光ができない…そんな時はこちらをどうぞ!
松島から電車で23分ほどの仙台には、天候を気にせず満喫できる魅力的なスポットがたくさんあります。
美術館や博物館などの文化施設から、工場見学やワークショップまで、バラエティ豊か。
簡単にご紹介しますね。
アート&学び【青葉区】
• 宮城県美術館:国内外の名作が楽しめる。
• 仙台市天文台:プラネタリウムで星空を体感。
• 仙台文学館:文豪たちの足跡を辿る。
• スリーエム仙台市科学館:体験型展示で科学を学ぶ。
歴史&伝統【青葉区】
• 仙台市博物館:伊達政宗ゆかりの品々を展示。
• 青葉城本丸会館:仙台城跡からの絶景を満喫。
工場見学&ワークショップ
• ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所【青葉区】:ウイスキーの製造工程を見学。
• キリンビール仙台工場【宮城野区】:ビールの試飲も楽しめる。
• 鐘崎 笹かま館【若林区】:笹かま手焼き体験が人気。
• ガラス工房(初月、元、愉快なガラスたち):オリジナル作品づくり体験。
ファミリー向けレジャー
• 仙台うみの杜水族館【宮城野区】:イルカショーが人気。
• 仙台万華鏡美術館【太白区】:幻想的な万華鏡の世界。
温泉でリフレッシュ
秋保温泉【太白区】や、仙台コロナの湯【宮城野区】でのんびり癒しの時間を。
ぜひお気に入りの場所を見つけて、仙台観光を存分にお楽しみください!
遊覧船の前でも後でも!手軽に楽しめる「松島グルメ」4選
中央観光桟橋の目の前の通りはグルメストリート。
予約時間を気にせずにサッと購入して食べ歩きできるのも嬉しい!
おすすめは、こちらの4つのお店です。
【お豆腐揚げかまぼこ むう】
揚げたての「むぅ」はお店でしか食べられません!
必食です!
【牡蠣せんべい本家】
大粒の牡蠣を180℃で圧縮して焼き上げたせんべいは、子どもの顔より大きい!
【パンセ】
宮城県内で十数店舗展開している、焼きたてパンが自慢の「石窯パン工房Pensee(パンセ)」。
松島限定の牡蠣カレーパンは、牡蠣がごろごろ入っています。
【クロワッサン屋 サクサク本店】
2024年10月にオープンしたばかりのクロワッサン専門店。
写真はピスタチオクロワッサン。
美しいクロワッサンの中には、ピスタチオクリームがたっぷりと詰まっています。
まとめ
訪れるたびに新たな発見がある、地元民にも愛される魅力あふれる松島。
ぜひ、次の休日には、松島の海上散歩で心に残るひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
※この記事は2024年12月時点での情報を基に作成しています。
※施設・店舗情報は公式サイトおよびGoogleマップの情報を基に作成しています。
