アウトドア体験できる仙台のカフェ【カフェ・ドゥ・チルミル】「キャンプ料理も!」医療ケア児ママの"働きたい!"を楽しく支援

こんにちは、「くふうロコ仙台」公式ライターの仙台カフェグラムです。
今年で仙台在住13年。
食に対する執念からか、美味しいお店をリサーチすることが大得意!
そんな私が見つけた、お店やスポットをご紹介します♪
今回は、医ケア児ママの働く場であり、お客さんにとっては貴重なアウトドア体験ができる場。
今年オープンしたばかりのカフェをご紹介します。
医ケア児ママが働く"アウトドア体験"カフェ「カフェ・ドゥ・チルミル」
SWC(社会福祉法人)あいの実が、『医ケア児ママの働くカフェ』を2024年春にオープン。
医ケア児は、重い障がいがあり、常時人工呼吸器の管理や、たんの吸引といった医療的ケアを必要とする子どもたちです。
家族の介護でなかなか働けない、社会との繋がりを実感したい、そんな"医ケア児"の家族が生き生きと働ける場所を作りたい、という想いから実現しました。
店名「チルミル」のCHILL は「ゆったりする」、MILLは「豆を挽く」を意味します。
カフェのコンセプトは「アウトドアの体験」。
キャンプ用品を使用しながら、自分でコーヒーをひき、ホットサンドを焼く体験型カフェです。
お客さんに調理してもらうことで、気軽にキャンプ体験、道具の使い心地を試せるだけでなく、スタッフ側もオペレーションから調理が外れ、体験のアシスト中心になり、働きたいママたちの資格や経験のハードルがぐっと下がるのです。
カフェは、重い障がいのある子のママたちが、就労や社会参加を叶える場であり、お客さんたちにとっては、アウトドアにトライできる貴重な機会でもあります。
日常の喧騒がふっと遠のく…!店内は癒しの空間
目の前に広がるのは、緑豊かな風景と広がる青空。
店内の自然との調和が、癒しの空間を演出しています。
ここでは時間がゆっくりと流れ、心が満たされるようなリラックスしたひとときを味わうことができます。
木の温もりがあふれる天井梁に、吊り下げられたグリーンが柔らかく揺れるテラス席。
心地よい風がふわりと吹き抜け、陽射しがやさしく差し込む中に身を委ねれば、日常の喧騒がふっと遠のきます。
チェアは統一せず、様々なアウトドアブランドをお試しできるようになっています。
1つ1つが気軽に買える価格ではないため、座り心地やサイズ感、重さなどを実際に試せるのはありがたい!
バーナーや機材は、自分で好きなものを選ぶスタイル。
気になるブランドの機材を選んじゃおう!
"セルフ"からキャンプ系スイーツまで!豊富なメニュー
メニューの「セルフホットサンド」は3種類。
・ハニーチーズ・メルト ¥790
・ハムチーズ ¥690
・あんバター ¥690
焙煎から始められる「セルフコーヒー」は ¥1,100です。
どちらもガスバーナーを使ったメニューですので、火傷にはご注意!
子どもが走り回ったり、器具を勝手にいじったりしないようにしましょう。
もちろん、セルフではないメニューも準備があります。
こだわりの「朝採れハーブティー」や「ハニー&レモンソーダ」は、絶対注文したいですね〜!
季節の野菜カレーは数量限定。
ランチセットなので、ドリンクがつきます。
スイーツも種類が豊富。
カッサータやチーズケーキなどの生菓子だけでなく、ビスコッティやスイスチョコレートなど、キャンプ心を盛り上げてくれるお菓子もあります。
もちろんテイクアウトも可能。
ホットサンドとドリンクをテイクアウトして、近くの紫山公園でピクニック、なんていうのもいいですね。
この冬から、"セルフ"にお肉や焼き芋も登場!
取材で伺ったのは10月でしたが、11月から新メニューが加わり、リニューアルしたそう!
自分で作る"セルフ"に、なんとお肉やチョリソー、焼き芋バターも登場。
12月からはテント席の用意も予定しているとのことで、ますます楽しみが増えそうですね。
いざ実食!数量限定「季節の野菜カレー」
季節の野菜カレー(ランチセット) ¥980
季節の彩りをまとった特製の野菜カレー。
濃厚でコクのあるブラウンルーが器にたっぷりと注がれ、その中に鮮やかなグリル野菜が美しく浮かび上がります。
ナスの柔らかな食感、カボチャのほのかな甘み、ピーマンの香ばしさ、そしてトマトの酸味が口の中で絶妙に調和し、ひとくちごとに季節の風味がじんわりと広がります。
ルーはスパイスが丁寧に効いており、食べ進めるほどにほんのりとした辛みが後を引きます。
上に添えられたミントの香りがふわりと漂い、見た目の美しさと香りの豊かさ、季節の恵みを味わうことができる一皿です。
セルフに挑戦!「ホットサンド ハニーチーズ・メルト」
ハニーチーズ・メルト ¥790
SOTOのガスバーナーとTSBBQのホットサンドメーカーで、ホットサンドを作ります!
3種のチーズに蜂蜜という贅沢な組み合わせ。
ブルーチーズが加わることで、大人な味覚のホットサンドになります。
お好みで胡椒を、好きなだけ削りかけて!
時々開けて焼き色を確認しながら、パンの表面がきつね色になるまで焼きます。
持ち運べるサイズ感と、耳付きのまま焼ける手軽さが、TSBBQのホットサンドメーカーはいいんだよなァ〜なんて、夫婦で語り合い。
「TSBBQ」の焼印ロゴが美しいホットサンドが完成!
丸太のお皿に乗せると、一層キャンプ感が出ます。
こういう小物も揃っているのが嬉しい!
中からチーズが流れる〜!!
3種類のチーズが溶け合って、絶品です。
焙煎からって楽しい!「セルフコーヒー」
コーヒーは、豆を焙煎することからスタート!
まだ白い生豆を15分ほど、豆の状態を確認しつつ、振りながら焙煎していきます。
焙煎の度合いはコーヒーの味に大きく影響するそうで、豆本来の味を楽しみたい方や、酸味が好きな方は浅煎りがおすすめ。
酸味よりもコクや苦味を楽しみたい方は、深煎りがおすすめだそうです。
煎りすぎてしまうと、せっかくの香りがどんどん飛んでいって、苦くなってしまうので注意が必要です。
こんがりとしてきたらOK。
見慣れたコーヒー豆の色になってきました。
ミルで粉にしていきます。
この作業が楽しい!
ある程度粉になったことを確認したら、沸かしたお湯で淹れます。
自分で焙煎したコーヒーの美味しいこと。
時間をかけて丁寧にコーヒーを淹れる楽しみを覚えてしまいました。
キャンプ欲が高まり、自分で道具を揃えたくなります…!!
もちろんやり方はガイドがついていますし、スタッフの方に優しく教えていただくことができますので、初めての方もご心配なく!
クラファンなどたくさんの支援が。お店立ち上げエピソード
お店を立ち上げるにあたっては、様々なエピソードがあったと言います。
資材高騰の煽りを受け、カフェ建設が頓挫しかけ、クラファンで協力を呼びかけ。
お店のガラスに描かれたアルファベットは、クラファン支援者の方々のお名前。
その後も、オープン目前に資金操りに苦戦する中、様々な企業や団体から賛同の寄付寄贈をしていただいたそうです。
無事オープンしたカフェでは、「働いてみたい、社会と繋がりたい」と70代のスタッフ希望者も。
カフェは、孤立しがちな環境にあっても働ける、医ケア児ママたちの拠り所の場でもあります。
まとめ
SWCあいの実を利用している方々は、宮城で最も障がいの重い方々だそうです。
カフェを利用することは、お店を応援することにも繋がります。
大人の時間を楽しめる、夜カフェも開催されているので要チェック!
おしゃれで楽しい、ここでしかできないアウトドア体験が、お店最大の魅力。
これは、足繁く通ってしまいそうです…!
住所:宮城県仙台市泉区西田中松下23 EAST敷地内 あいの実COCOON
電話番号:022-785-9437
営業時間:10:30~17:30
※冬季営業期間(12月~3月)は下記に変わります。
・11:00〜15:00(お客様がいらっしゃる時は随時対応) ・フード・体験型メニューのL.O:14:15 ・ドリンクのL.O:14:45 定休日:月曜
カフェ・ドゥ・チルミル公式サイト
※この記事は2024年11月時点での情報を基に作成しています。
※施設・店舗情報は公式サイトおよびGoogleマップの情報を基に作成しています。
