え、日本一だったの！？【仙台大観音】に世界中から観光客が殺到！街に突如現れる【仙台のラスボス】の秘密＆撮影スポット3選

こんにちは、くふうロコ仙台編集部です。

仙台市泉区にある「仙台大観音」。
造られたばかりの頃は、閑静な住宅地に突如現れた巨大な仏像に驚いた方も多いでしょう。
太白区民の筆者が中学生の頃に完成し、クラスで話題騒然になったのを覚えています。

今ではネット上で、仙台の「ラスボス」として話題になるほどの人気スポットになっていますが、なぜ住宅地の中にこれほど大きい観音様が造られたのでしょうか？

今回は、ありがたいはずなのにチョット怖い「仙台大観音」について詳しくお伝えしていきます！

荘厳？怖い？"仙台のラスボス"と名高い巨大仏 「仙台大観音」とは

現在ではすっかり仙台名物となった「仙台大観音」。
正式名称は「仙台天道白衣大観音」といいます。

「大観密寺」の境内に造られた「仙台大観音」ですが、巨大な仏像が有名になりすぎて、お寺の通称が「仙台大観音」になってしまったほど。

SNS話題騒然！？住宅地に突如現れる巨大仏

平和な住宅地にそびえ立つ巨大な観音様。

SNSでは「街の中に突然ラスボスがあらわれた」と、たびたび話題になっています。
日常生活の中に突然現れる巨大観音の醸し出す雰囲気を、面白いと感じる人が多いようです。

太白区民の筆者が、初めて大観音を見たのは中学生の頃ですが、当時は完成したばかりで「あのでかい仏像、なに！？」とクラスでも話題になりました。

ジオラマでもないのに建物がとても小さく見えるなんて、ウルトラマンとかゴジラのような映像作品でしか見られない光景ですね。

"仙台愛"から生まれた大観音。今や世界中から観光客が来る人気スポットに

仙台大観音が創建されたのは1991年。
当時、中山ニュータウンの開発を手がけた地元の不動産開発企業の社長が「開発事業が成功したのは、日頃信仰していた観音様のおかげ」として、感謝の気持ちを表すために巨大な観音像を立てることを決意したそうです。

建造が始まった当初は「不気味だ」という声もありましたが、現在では「ラスボスのように威厳がある」「リオのキリスト像みたい」とSNSで話題を呼び、県外からも観光客が訪れる、人気スポットになっています。

外国人観光客からも大注目！
なんと、タイでは映画のロケ地として仙台大観音が選ばれたほどです。

もちろん、日本のテレビ番組にも多数取り上げられています。
TBSの『バナナサンド』では、仙台出身のお笑い芸人サンドウィッチマンが仙台でロケを行った際に、仙台大観音が紹介されました。

同じくTBSの『アイ・アム・冒険少年』では、Snow Manの向井さんが仙台大観音のお掃除にチャレンジする様子が放送されました。

ほかにも、テレビ朝日系列の『お願い！ランキング』や日本テレビ系列の『ZIP!』といった民放キー局の番組で取り上げられ、「仙台にとても巨大な観音像がある」と全国的に知られるようになりました。

2023年には、修復の過程でピンク色に！

仙台大観音は1991年に創建されてから本格的な修復は行われていなかったため、汚れやひび割れが目立つ状態になっていました。

そこで、2023年4月から10月まで初となる大規模修復作業が行われて、現在では汚れがない真っ白な姿に戻っています。

その作業が仕上げに入った頃、ピンク色に染まった大観音の姿がSNSで公開され、「かわいい！」と話題になりました。

出典：仙台天道白衣大観音公式Ｘ（執事）

なぜピンク色になったのかというと、真っ白に塗り直す際に、塗り残した箇所ができてしまうのを防ぐために、一度ピンク色に塗ったそうです。

出典：仙台天道白衣大観音公式Instagram

なかには、全身がピンク色になった大観音を見て「かわいいからこれで完成にしてもいいのに」という人も。
たしかに、観光地や撮影スポットとしては、ピンク色の巨大観音も捨てがたいですね…。

すでに修復作業は終わって、もとの白い衣をまとった大観音の姿に戻っているので、まだ見たことがないという方は一度足を運んでみてくださいね。

高さはなんと100m！牛久大仏とどっちが「日本一」？

仙台大観音の高さは100m。
全長は、創建当時に仙台市制100周年を迎えたことに由来しています。

基礎の部分は地下21mまで続いており、これは21世紀の繁栄を祈願してこの深さまで掘っているのだそうです。

「こんなに大きい仏像はほかにないのでは…」と思ってしまいますが、実は今は、仙台大観音は日本一大きな仏像ではありません。

日本で最も巨大な仏像は茨城県牛久市にある牛久大仏で、台座を含めた大きさはなんと120m！

牛久大仏は1993年に完成したため、1991年に建てられた仙台大観音は、それまでの2年ほど、日本で最も巨大な仏像でした。

それでも国内で100mを超える仏像は仙台大観音と牛久大仏の2尊しかないので、一見の価値ありです！

知ってた！？日本で最も巨大な仏像ランキングTOP3

1 牛久大仏（120m）茨城県牛久市
2 仙台大観音（100m）宮城県仙台市
3 北海道大観音（88m）北海道芦別市

胎内は12層の吹き抜け！展望窓から仙台を一望する眺めが最高

出典：仙台天道白衣大観音公式Instagram

仙台大観音は外から観るだけでなく、足元にある龍の口から中に入ることもできます。

体内は12層の吹き抜けになっており、多くの仏像や神像が祀られています。

出典：仙台天道白衣大観音公式Instagram

拝観料（高校生以上 500円）を払うと、人間の煩悩を打ち払う「百八胎内仏」や薬師如来の分身ともいわれる「十二神将」、観音菩薩が人々を救うときに変化する姿を表した「三十三観音」、健康が気になる箇所をさするとご利益がある「お触り布袋様」、「水子供養」などの施設を観ることができますよ。

最上階には、観音様が持つ如意宝珠や秘仏が安置されている「御心殿」があり、仙台市内を一望できる展望窓もあります。

内部にはエレベーターもついているので、階段を登る自信がない方でも安心！

仙台大観音へのアクセスは？

ここからは、仙台大観音へのアクセス方法を紹介します。

バス

JR仙台駅西口バスプールの18番乗り場から仙台市営バス「西中山」行もしくは「市営バス実沢営業所前」行に乗車し、「仙台大観音前」停留所で下車してから徒歩1分。

タクシー・車

JR仙台駅よりタクシーで約30分。
市営地下鉄南北線「八乙女駅」よりタクシーで約15分。
東北自動車道仙台宮城ICより泉中央方面へ車で約10分。

タクシーを使う場合は、配車アプリなどで帰りにタクシーを呼べるようにしておくと安心です。

駐車場があるので、自家用車での来訪もおすすめです。

仙台大観音の写真、どこから撮るのが良い？撮影スポット3選

全身収めるなら→台座の正面から撮影

仙台大観音の全身を画面に収めたい場合は、足元にある台座の正面から撮影するのがおすすめ。

こちらの写真は夕方に撮影したので、龍の口から漏れている灯りがいい雰囲気を醸し出しています。

天を衝く迫力系→真下から撮影

思い切って大観音の足元から撮影すると、文字通りに天を衝くような迫力のある写真に！

つい、こんなに大きな仏像が動き出したらどうなるんだろう…、と妄想してしまいます。

ラスボス感凄すぎ→夜の路地裏から撮影

日が落ちたあと、路地裏から大観音をとらえたこちらの一枚。
街灯の光に照らされて、白衣をまとう巨大観音の姿が浮かび上がっています。

こ、これはまごうことなきラスボス…！

筆者は太白区民ですが、これからは観音様のバチが当たらないように、気をつけて生きていきたいと思います…。

以上、仙台大観音のおすすめ撮影スポットを3つ紹介しました。

仙台大観音は住宅地の近くにあり、車や人の通行も多いので、良い写真を撮ろうと夢中になりすぎないよう、注意しながら撮影してくださいね！

※この記事は2024年6月時点での情報を基に作成しています。
※施設・店舗情報は公式サイトおよびGoogleマップの情報を基に作成しています。