こんにちは、「くふうロコ仙台」編集部です。

2024年の仙台は、5月の青葉まつり、6月の東北絆まつり、そして8月の仙台七夕まつりとビッグイベントが続きます。

仙台七夕は、仙台藩祖・伊達政宗公の時代から続く伝統のお祭りですが、仙台市民でも「なぜ7月ではなく8月に開催されるの?」と疑問に思う方は多いでしょう。

そこで今回は、地元民でも意外と知らない仙台七夕まつりの由来や歴史、仙台独自と言われる「七つ飾り」の作り方、そして気になる2024年最新情報まで、詳しくお伝えしていきます!

2024年の「仙台七夕まつり」日程と場所は?

クリスロード.jpg 出典:仙台七夕まつり協賛会

2024年の仙台七夕まつりは、例年と同じく8月6日(火)から8月8日(木)にかけて開催されます。

一番町通りや中央通りの各商店街のほか、仙台駅西口・東口、仙台朝市商店街などに大きな七夕飾りが並び、3日間で毎年200万人を超える来場者が訪れる、全国最大級の七夕祭りです。

メイン会場以外でも官公庁や企業、各家庭で七夕飾りが吊るされて街が七夕一色に染まります♪

仙台の七夕まつりが「8月」に開催される理由

現在では8月に行われる仙台七夕まつりですが、なぜ7月ではなく翌月に開催されるのでしょうか?

実は、仙台でも7月7日に七夕が行われていました。 翌日の8日には、願い事が書かれた短冊と笹飾りを川に流していたそうです。

しかし、明治6年(1873年)に新暦(太陽暦)が採用されたことをきっかけに旧暦7月の七夕まつりが徐々に開催されなくなり、第1次世界大戦後にやってきた不景気の煽りを受けて、七夕を盛大に行う習慣がほとんど見られなくなってしまったのだとか……。

仙台に七夕が復活したのは昭和2年(1927年)。有志の仙台商人が不景気を吹き飛ばそうと豪華な七夕飾りを復活させたところ、仙台市民たちが一目見ようと街に集まり活気が戻った、といわれています。

翌年の昭和3年(1928年)には、旧暦から新暦へ移行する際に生じた日付の遅れを反映し、旧暦の7月6日から8日にあたる新暦の8月6日から8日にかけて仙台七夕の飾りつけコンクールが開催されました。

この飾りつけコンクールが現在に続く仙台七夕祭りの原型になったと考えられており、仙台七夕まつりが8月に行われる由来にもなっているのです。

仙台七夕まつりの由来と目的

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仙台七夕まつりには400年以上の歴史があり、仙台藩初代藩主の伊達政宗公も七夕についての和歌を詠んでいたそうです。

芸術に深い関心を持っていた政宗公は、領内の婦女子に芸術への関心を高めてもらう目的で、江戸風の七夕まつりを仙台に持ち込んだと言われています。

きれいな七夕飾りを見たり、各家庭で笹飾りを手作りしたりすることで、仙台市民に芸術への関心や美的センスを養ってほしいという思いがあったのかもしれませんね。

仙台平野を開拓して現在に続く仙台市の基礎を作った政宗公は、仙台を全国に誇れるような立派な街にしたいと考えていたのかも……。

仙台七夕まつりの楽しみ方①和紙で作られた「笹飾り」を見よう!

おおまち商店街.jpg 出典:仙台七夕まつり協賛会

仙台七夕まつりといえば、商店街や大通りに吊るされる綺麗で華やかな笹飾り。
仙台市中心部の各商店街では、年が替わるたびに新しい飾りを手作りしているそうです。

大きな笹飾りを吊るす竹は、長さが10メートルを以上あり、毎年8月4日の早朝に山から切り出して枝払いを行います。

吹き流しは5本1組で飾るのが慣習となっており、1本あたりの費用は数十万円から数百万円かかるとのこと!

笹飾りの制作には準備も含めて数ヶ月かかりますが、お祭り当日は七夕飾りコンテストが行われるため、飾り付けの内容は企業秘密になっています。

8月6日の朝8時ごろから各商店街ごとに展示と審査が始まり、午後には金・銀・銅賞が発表されて根本にプレートが付けられます。

七夕内側.jpg

和紙で作られた笹飾りは、そよ風が吹くとひとつひとつの飾りつけが棚引いて風情が感じられます。

正面から見るだけでなく、下から見上げると紙細工が何重にも連なった幻想的な光景を楽しむことができますよ♪

仙台七夕の「七つ飾り」を紹介

出典:仙台七夕まつり協賛会公式YouTubeチャンネル

仙台七夕まつりでは、商店街の大きな吹き流しのほかにも「七つ飾り」と呼ばれる7種類の小物が飾られます。ここからは、それぞれの飾りに込められた意味を紹介します。仙台七夕まつり協賛会の公式YouTubeチャンネルでは七つ飾りの作り方が解説されていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

・短冊(たんざく)
現在では色々な願いごとを書く短冊ですが、昔は和歌を書いて「学問や書道の上達」を祈願しました。

・巾着(きんちゃく)
「商売繁盛」を願う巾着は、節約と貯蓄の象徴でもあります。

・屑篭(くずかご)
七つ飾りを制作する際に出た紙くずを集めて屑篭へ入れると、見た目も鮮やかな小物に変身します。
「清潔と倹約」の精神を養います。

・投網(とあみ)
仙台地方の「豊漁と豊作」を祈願する投網。
多くの幸運を引き寄せるという意味も込められているそうです。

・折鶴(おりづる)
現在でも傷病の回復を願って折られている折鶴。
昔は一家で最年長の人の年齢と同じ数だけ折り、「家内安全と健康長寿」を祈願しました。

・吹き流し
織り糸を垂らした形から、機織(はたお)りの名手である織姫を象徴しているという吹き流し。
「手芸や機織りなどの上達」の願いが込められています。

・紙衣(かみごろも)
和紙で作られた紙衣には「裁縫の上達」を願うほか、病や災いのが起きたときに人間の身代わりになる形代(かたしろ)になるとも言われています。

仙台七夕まつりの楽しみ方②短冊に願い事を書いてみよう!

八幡神社.jpg 出典:仙台七夕まつり協賛会

仙台七夕まつりの期間中は、市内各所で自由に願い事をかける短冊が設置されます。

2023年は勾当台公園市民広場で開催される「仙台七夕まつり おまつり広場」や宮城県庁正面玄関などで募集した短冊が飾られました。

ほかにも、大崎八幡宮などの神社で短冊を神前にお供えして、祈願成就をお祈りすることができます。

仙台七夕まつりの楽しみ方③イベントに出かけよう!

仙台城イベント.jpg 出典:仙台七夕まつり協賛会

2023年は、仙台七夕まつり協賛会が主催する「仙台七夕まつりおまつり広場」や、伊達武将隊が仙台城址(青葉城)で毎年開催している「仙台城跡七夕ナイトイベント 」などが開催され、多くの観光客で賑わいました。

現時点では正式に発表されたイベント情報はありませんが、開催が決まり次第、仙台七夕まつり協賛会の公式サイト伊達武将隊の公式SNSで発表されるので、気になる方は定期的にチェックしましょう!

2024年の「仙台七夕花火祭」はいつどこで開催される?

446789155_990023629493734_7065530084902613738_n.jpg 出典:仙台青年会議所公式Instagram

毎年8月5日に、七夕まつりの前夜祭として「仙台七夕花火祭」が開催されます。

2024年も仙台西公園の周辺で19:15ごろから20:30ごろまで花火の打ち上げが行われる予定です。

16,000発の花火が上がり、夜空に光と音の饗宴を繰り広げます。有料観覧席などの販売情報を知りたい方は、花火を主催する公益社団法人 仙台青年会議所の公式Instagramをフォローしてくださいね!

※この記事は2024年6月時点での情報を基に作成しています。

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